「今野敏」の日記一覧

会員以外にも公開

スーツケースに入る核爆弾

 今野敏の「署長シンドローム」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、2013年から2019年まで日本推理作家協会代表理事を務めている。本書は、「隠蔽捜査」でお馴染みの竜崎伸也の後任の大森署署長に赴任した超絶美人キャリアの藍本小百合の、少し天然な大活躍を描いた警察小説である。なお、本書の視点人物は大森署副署長の貝沼悦郎警視で…

会員以外にも公開

入会初日です

せっかく入会したので、何かしてみたくなりました。 今さっき読み終わった本は、『任侠シネマ』今野敏 今までの人生がつまんねぇモンだからって、この先もそうだとは限らねぇ。 それを決めるのは、チャンスをぼうっと見逃すか、大切にするかだ。人生それの積み重ねだ。(作中抜粋) 今日は久しぶりの休みだったのに、ゴロゴロして過ごしてしまった。

会員以外にも公開

超絶美人の新任署長

 今野敏の「隠蔽捜査 9.5 審議官」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、2013年から2019年まで日本推理作家協会代表理事を務めている。本書は、異色の警察キャリアの竜崎伸也の活躍を描いた「隠蔽捜査」シリーズの第12作(途中で3.5と5.5がある)であり、竜崎が神奈川県警刑事部長に異動した前後のエピソードを収録したスピ…

会員以外にも公開

状元のプライド

 今野敏の「隠蔽捜査 9 探花」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、2013年から2019年まで日本推理作家協会代表理事を務めている。本書は、異色の警察キャリアの竜崎伸也の活躍を描いた「隠蔽捜査」シリーズの第11作(途中で3.5と5.5がある)であり、神奈川県警刑事部長に異動した竜崎が、県警に赴任してきた同期入庁のキャリ…

会員以外にも公開

【読書】オフマイク

【読書】オフマイク 題名:オフマイク 作者:今野敏  今野敏さんの、スクープシリーズ第五弾となる。  TBNの報道番組『ニュースイレブン』の報道記者・布施が主人公ではあるが、彼は掴みどころのない人物であり、彼というよりも彼の周りが右往左往しながら物語が展開していく感じだ。  何をしているか分からない、何もしていないようにしか見えない、それでいて事件の本質を正確に捉え、いくつものスクープを手…

会員以外にも公開

著者別インデックス:国内(今野敏)

1.警視庁FC (2011.02)   https://smcb.jp/diaries/7741758 2.隠蔽捜査 4 転迷 (2011.09)   https://smcb.jp/diaries/4341491 3.欠落 (2013.01)   https://smcb.jp/diaries/5392424 4.隠蔽捜査 5 宰領 (2013.06)   https://smc…

会員以外にも公開

【読書】任侠シネマ

【読書】任侠シネマ 題名:任侠シネマ 作者:今野敏  昨年から時代小説メインの読書生活を送ってきているが、そのうちに読もうと昨年新刊で手に入れていた本だ。  年明け早々から緊急事態宣言が出されてしまったので、週一回、平日の夜に映画館で映画を観る私の趣味が中断してしまっている。  今年はまだ映画観に行ってないな~と思っていた時に、書棚にあったこの本が目に入った。ちょうど時代小説のシリーズ物の…

会員以外にも公開

今野敏 の 天を測る

★3.5 作者初めての時代小説のよう。鳴海風の「怒涛逆巻くも」から17年。幕末の数学者・小野友五郎の活躍を描く。 物語は咸臨丸での米国航海から幕府崩壊まで。笠間藩の数学者として頭角を現した友五郎は、長崎の海軍伝習所1期生として咸臨丸の測量方として乗船。船酔いで動けない勝海舟に代り、咸臨丸の指揮をとる。 軽薄な勝、自分勝手な福沢諭吉、規律の無い海軍操練所を放置する坂本龍馬など皮肉を込めた部分も…

会員以外にも公開

新天地での活躍

 今野敏の「隠蔽捜査 8 清明」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、2013年から2019年まで日本推理作家協会代表理事を務めている(2019年からは京極夏彦)。本書は、警察庁のキャリア官僚でありながら、事情により所轄署の署長を務めていた竜崎伸也が、神奈川県警刑事部長に着任してからの活躍を描く「隠蔽捜査」シリーズの第10…

会員以外にも公開

【読書】清明 隠蔽捜査 8

【読書】清明 隠蔽捜査 8 題名:清明 隠蔽捜査 8 作者:今野敏  このところ時代小説ばかりを読んでいるので、現代物を読んだのは久しぶりになる。  「隠蔽捜査」第一作が出されたのが2005年なので、足掛け15年も続いているシリーズになる。  シリーズ8作目となるこの「清明」から、「隠蔽捜査」では新しいスタートが切られることとなった。  ちなみに、短編集が二冊出されているので、正確には十…

会員以外にも公開

今野敏さんのこと

 今野敏さんは、私の大好きな作家の中の一人だ。昨年から今年にかけて出ている新作4~5冊を除けば、おそらくほとんどの作品を読ませてもらっている。  先日、久しぶりに参加したオフ会で、一緒に歩いていたお気に入りさんと、好きな作家さんの話をしたときに、今野敏さんについて少し話したこともあり、ちょっと書いてみようかな? という気になってしまった。  今野敏さんは、1955年北海道生まれの作家さんで…

会員以外にも公開

【読書】炎天夢 ~東京湾臨海署安積班

題名:炎天夢 ~東京湾臨海署安積班 作者:今野敏  安積警部補が率いる刑事課強行犯係安積班が事件を追いかけるこのシリーズは、1988年に出版された「東京ベイエリア分署」から始まり、足掛け30年以上続いているという、作者にとって最長シリーズとなっている。  短編などで他に掲載されている作品もあるが、シリーズの単行本としては、今回の「炎天夢」までで、19冊出されている。  現在、作者は沢山…

会員以外にも公開

【映画】任侠学園

 好きな作家の一人である「今野敏」さんによる任侠シリーズの中の一作が映画化された形になる。  東京の下町に組を構える阿岐本組は、組長と組員5人だけの小さな団体だ。ヤクザだが自分らは暴力団とは違うと語る彼らは、「カタギには手を出さない」「やるときは正々堂々」「出されたものは残さず食べる」と、3つの教えを大事にする。彼らは、揉め事を収めても必要以上の金は受け取らず、義理人情を重んじ、街の人達にも…

会員以外にも公開

【読書】スクエア 横浜みなとみらい署暴対係

書名:スクエア 横浜みなとみらい署暴対係 作者:今野敏 出版:徳間書店  「横浜みなとみらい署」シリーズの5作目になる作品。  警察の犯罪捜査をする刑事課は、捜査する事件の内容によって担当する課が別れている。  殺人・強盗・誘拐・放火などの強行犯は、捜査一課。  詐欺・横領・汚職などの知能犯は、捜査二課。  窃盗犯は、捜査三課。  暴力団に関わる暴力犯や銃器・薬物などは、捜査四課。といっ…

会員以外にも公開

【読書】エムエス 継続捜査ゼミ2

書名:エムエス 継続捜査ゼミ2 作家:今野敏 出版:講談社  警察小説の多い作家による一冊だが、主人公は女子大教授とそのゼミを取っている五人の女子大生だ。 長年警察官を務め、警察学校の校長まで任されていた主人公の小早川は、退任後、縁あって女子大で講義を持つことになった。その経歴から「犯罪学」のような内容の講義を行っていたが、新たにゼミを持つこととなる。  ゼミの内容は、未解決だった事…

会員以外にも公開

仲の悪いバディー

 今野敏の「カットバック-警視庁FC 2-」を再読した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、現在、日本推理作家協会理事長である。本書は「警視庁FC」シリーズの第二作であり、警視庁に設置されたFC(フィルム・コミッション)室が巻き込まれた殺人事件を描いた警察小説である。ここでFC室とは、映画やドラマの撮影に協力する(フィルム・コミッシ…

会員以外にも公開

さらなる飛躍のために

 今野敏の「隠蔽捜査 7 棲月」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、現在、日本推理作家協会代表理事である。本書は、警察庁のキャリア官僚でありながら、事情により所轄署の署長を務める竜崎伸也の活躍を描く「隠蔽捜査」シリーズの第9作(途中で3.5と5.5がある)である。  竜崎は朝の出がけに息子の邦彦から、ポーランドに留学した…

会員以外にも公開

美人女優の素顔

 今野敏の「警視庁FC」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、現在、日本推理作家協会理事長である。本書は、映画やドラマの撮影に協力するための部署であるFC(フィルム・コミッション)室に配属された警察官達の活躍?を描いた警察小説である。  最近不祥事続きで世間から非難を浴びた警視庁は、信頼回復のためにFC室という特命組織を新…

会員以外にも公開

【読書】棲月 –隠蔽捜査 7-(今野敏)

題名:棲月 –隠蔽捜査 7- 著者:今野敏 出版社:新潮社 「棲月 」は、(せいげつ)と読む。 検索しても出てこないので、おそらく作者の造語と思われる。 作者が著名になり始めたのは、警察小説のジャンルの作品を出すようになってからと言えるかもしれない。 ドラマ化、映画化された作品も多数あり、ほとんどが警察小説だ。 推理小説というよりも、事件を追いかける警察官の心情や、警察組織の中の動…

会員以外にも公開

ノンキャリアの葛藤

 今野敏の「隠蔽捜査 6 去就」を読了した。著者は、警察小説、SF、バイオレンス・アクション、伝奇小説、オカルト等、広い作風で知られた小説家で、現在、日本推理作家協会理事長である。本書は、警察庁のキャリア官僚でありながら、事情により所轄署の署長を務める竜崎伸也の活躍を描く「隠蔽捜査」シリーズの第8作(途中で3.5と5.5がある)である。  続発するストーカー事件を憂慮した警察庁が、警視庁および全…