「煮 凝」の日記一覧

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ちゅるちゅると煮凝り啜り熱い飯

 煮凝をゆらし大魚の夢さます 金國久子  そう云えば煮凝あると独り言 平井奇散人  煮凝を小鉢につつく昼餉時   アロマ  煮凝のカスベの軟骨楽しみに 尾崎マチ子  煮凝や日々好日を楽しめり   赤羽正行  煮凝と姉に教わる十二才 中島英子  煮凝りやダリの時計の崩れつつ  中村洋子  煮凝り辛く啜る時幸福よ  アロマ  煮凝のきらんぷるん…

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お茶を飲み煮凝り喉に滑らせて

 《風邪気味が少し治り ネットをしている   南高梅のお握りや ナポリタンのパスタが美味しい》  葉牡丹に等高線のありにけり  箕輪カオル  葉牡丹や遠くの道を郵便夫  深見けん二  正月の飾りや葉牡丹鉢植えに  アロマ  葉牡丹の揃ふ茎立ち駅広場  森清堯  鉄棒と葉牡丹暮るる公園に  渡邉孝彦  雨ふふみやさしくなりぬ冬の月  子安教子  川浅きところせせらぎ冬…

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若葉して命溢れる武蔵野に

 いのち微かに振れば音して落花生  正木志司子  いのち透けうすばかげろふ透けにけり  後藤比奈夫  いのち美し卒寿の母へ牡丹の芽  高岡すみ子  いのち透く白魚に箸ためらひつ  村上光子  卒寿過ぎゆるゆると影透けて  アロマ  いのち綱たらむと弥陀の糸桜  林昌華  種袋切つていのちを与へけり  石川文子  秋袷銀座にいのち預けたり  鈴木真砂女 都鳥  陶工のいのち涼し…

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蝉時雨さわさわ命惜しめよと

 走馬燈いのちを賭けてまはりけり  久保田万太郎 流寓抄  蔵ひをるいのちを一分名草の芽  伊藤敬子  蝉時雨さわさわ命惜しめよと アロマ  魂極るいのち耀ふ雪煙  佐藤鬼房  残菊の枯るるいのちを束ねけり  中村苑子  紙漉のいのち梳きこむ紙のいろ  中村敏子  詩を書いていのち知る夜のはたたかみ  津根元 潮  煮凝やいのち重しと呟くも  角川春樹  若きはわかきいのちを…

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演劇部早口言葉練習す

 若草の饒舌手には「太陽の季節」 池月一陽子  煮凝や昼の饒舌夜の寡黙  大島民郎  時の日や鸚鵡は過去を饒舌に  矢崎硯水  時ならぬ夫の饒舌茎立ちぬ  泉本浩子  歯の欠けし男饒舌一茶の忌  富沢赤黄男  山中人が饒舌の爐を塞ぎけり  内藤吐天  桜草一鉢をおく饒舌の室  山口青邨  水仙の花饒舌を好まざる  河野静雲  杖を曳く母の饒舌山笑ふ  河村玲波  頤にマスクを…