ネガティブな声、ポジティブな声
妻が忙しくて、僕が着ていく服を自分で選ぶ。 それが妻の意に沿わないと「どうせあんたなんか 誰も見てへんし」と良く言っておりました。 そうなんです。人は貴方が気にするほど、貴方に 注目してはいないし、ましてや24時間貴方の事など考えてもいません。 「今頃、私の陰口を言ってるだろう」と思う相手は、貴方の事などなど忘れてなんか趣味に没頭してしているかもしれません。パチンコに興じているかもしれません…
妻が忙しくて、僕が着ていく服を自分で選ぶ。 それが妻の意に沿わないと「どうせあんたなんか 誰も見てへんし」と良く言っておりました。 そうなんです。人は貴方が気にするほど、貴方に 注目してはいないし、ましてや24時間貴方の事など考えてもいません。 「今頃、私の陰口を言ってるだろう」と思う相手は、貴方の事などなど忘れてなんか趣味に没頭してしているかもしれません。パチンコに興じているかもしれません…
青麦の風が煽れるシャツの裾 山田美保 イタリアの踵岬まで麦青む 品川鈴子 麦青む空の蒼さに深呼吸 アロマ 青麦も空もみどりや時鳥 浪化 青麦や里への道をいく曲り 山田京子 巻き返し狙ふ人生麦青む 木原紀幸 後ろ手にポルカで踏みし麦の青 市橋章子 麦の青茶の間は母を中心に 鈴木多枝子 青麦のカーテンコールめく起立 加藤峰子 一せいに…
「アロマ」の句 勝手口外は新涼の風吹いて 暗がりに新涼の香を吸い込んで 新涼の朝風吹いて花香る 新涼や豆腐の上に大葉かな 雨上がり新たに涼を取り込んで 新涼や宵のワインは格別に 新涼の衣を纏いくつろいで 池の水揺らめきつつも新涼か 一艘のボート漕ぐ新涼の朝 夕茜新涼添えて我に来る 新涼に一番…
ガウデイの色鮮やかに初夏の風 松田和子 早朝の新聞受けに初夏の風 長島清山 初夏の風清々しくも香り立つ アロマ 海猫鳴いて晩夏の風を誘へり 稲畑廣太郎 ブラウスの白さ眩く初夏の風 アロマ 新聞をめくる音にも初夏の風 佐々木なつ 黄昏の比良山の稜線初夏の風 三川美代子 ダニューブの夏の風切るつばめかな 松村光典 …
露路いでて海行く子等の夏は来ぬ 石塚友二 雪国に葛の玉巻く夏は来ぬ 高野素十 朝刊を広げて読めば夏は来ぬ 鷹羽狩行 干し烏賊のすだれ沖より夏は来ぬ 小田実希次 早朝の木立の碧さ夏は来ぬ アロマ 妻子いつ呼べるや新緑の真只中 石橋辰之助 新緑のレース綴れり御堂筋 西村和子 かりそめならず 新緑の 陰影の深さ 鮎解禁はまだです 吉岡禅寺洞 新緑のう…
新緑のうねり隣家を遠くせり 大山昭雄 新緑のなかまつすぐな幹ならぶ 桂信子 黄 瀬 新緑のもとにて髪の吹かれ立ち 藤後左右 新緑のアパート妻を玻璃囲ひ 鷹羽狩行(1930-) 新緑のレース綴れり 西村和子 かりそめならず 新緑の煌めきの中深呼吸 アロマ 新緑といふしづけさと明るさと 稲畑汀子 句碑に日はいまだからまつ新緑に 山口青邨 新緑の天…
少年に空とぶ夢や春の山 大串 章 師弟共に若かりし夢春暁に 野中英照 御昼まで忘れずにゐる春の夢 桑原三郎 晝夜 以後 吸ひなづむ霞か雲か春の夢 三橋敏雄 吾妹子を夢みる春の夜となりね 夏目漱石 明治三十四年 地卵に目鼻を入れし春の夢 嶋田麻紀 声あげて夢の師とあふ春霰 加藤楸邨 夜半の春するりするりと夢をぬぐ 川田由美子 夢さめてさめたる夢は…
冬天の蒼攀りつめ檻がある 伊丹三樹彦 冬天の碧さ言ふべきこともなし 岸風三楼 往来 冬天の無縫の青を遺さるる 嶋田麻紀 髪刈って頭の頼りなき冬青空 高澤良一 燕音 父よいま冬青空も深呼吸 酒井弘司 縫目なき冬青空へ消えし鳥 柿本多映 領髪を掴まれさうな冬青空 飯島晴子 白い雲浮き果てしない冬青空 アロマ 冬青空鈴懸の実の鳴りそうな 中村わさび…