「蹲」の日記一覧

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蹲に筧の滴輪をなして

  「アロマ」の句  木皿のエビマヨサラダレタス添え  春の海碧さを湛え濃淡に   鳩島の柱状節理目の前に  鬼の岩伝説塀に刻まれて  利尻島傾れる崖に花咲いて  礼文島碧濃き中獅子独活が  日本の地最北端にアルメリア  清澄白河庭園鴨泳ぐ  庭園の池の岩亀の甲羅干し  碧い池鴨の子数羽すいすいと  蹲に筧の滴輪をなし…

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詩 「晩 夏」

  「晩 夏」                 20160727  夕風が立ち  水はひたひたと  蹲に波紋を寄せる  空はまだ明るい  夕焼けの色が  木立に滲む    あの辺り  秋への入り口があるのだろう     (以前書いた詩を掲載してみました)

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夕桜夢見るかに散り初めて

 降れるもの湧くもの桜吹雪かな  能村研三  濠を覆う桜の下に櫂の音  東紀子  蹲の桜の花弁二つ三つ  アロマ  咲き初めし河津桜が雪まとふ  青木政江  バス待ちの桜トンネル二台来る  町田喜久  さくらさくら中華料理のフルコース  宮崎千恵子  商店街三つ連ねて桜まつり  鈴木榮子  さきがけて大島桜香をこぼす  岩田都女  これはこれは交番前の五分桜  …

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蹲に落花し長閑さ存分に

 玉垣のひまをゆききす落花かな  山本歩禅  無住寺の畳の上の落花かな  田島大尭    蹲に落花し長閑さ存分に  アロマ  満身に落花一瞬世と隔つ  香西照雄 対話  火渡りに似たる逡巡落花踏む  川村紫陽  母校今あらず落花の駆くるのみ  岩崎照子   水に置く落花一片づつ白し  藤松遊子  法螺貝の音の中なる落花かな  角川春樹  浴びつつも浴び足らはざる落花かな  相生…

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瑠璃の雉厨窓から二匹見る

   「アロマ」の句  さくら散る兵舎の址の煉瓦門  鶯の長閑に響く朝の部屋  瑠璃の雉厨窓から二匹見る  沿道の枝垂桜は紫に  蹲の桜花びら薄紅よ  春雨の柔らかな音聞いている  花冷えの境内桜色冴えて  白と黄の蒲公英咲いて駅ホーム  春の雪大根飯炊いており  四月に降る雪教科書を濡らす  弥生末大雪降って吾子遊ぶ     「河東碧梧桐」の句  桃さくや湖…

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蹲に浮く花びらの多少かな

  夕食はレトルトのグリーンカレー   醤油を懸けて頂くと 美味しい  北野坂オランダ坂も花の頃  後藤比奈夫  曇天の山深く入る花のころ  桂信子 草樹  花時の街に車走らせて  アロマ  神さびの幣のふくらみ桜どき  岡本眸  花過ぎてひたひたと老迫りくる  能村登四郎  花過ぎてゆふべ人恋ふ新茶かな  渡邊水巴 白日   花過ぎて尚彦山の春炬燵  杉田久女  日本…

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清流に河骨(こうほね)揺らぐ陸奥(みちのく)に

   やや体が怠い お天気は良いというけれど    シチューオンライスを作る      「アロマ」の句  夢うつつ夢の中にも春の色  春宵に夢見る如く辛夷咲き  清流に河骨(こうほね)揺らぐ陸奥(みちのく)に  能登半島日差し傾く初夏の景  踊り場に遠く山並春景色   蹲に薄氷して春の暮れ  放課後の花びら渦巻く校庭に  新緑に雨滴しとどに輝いて  靄めいて一面芥子菜…

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蹲(つくばい)を作る!

和風庭園をただいま製作中です 作るといってももちろん作るのは庭師ですが 横でとくはガヤガヤ言うだけです 当初 予定では蹲はありませんでした ある日 庭に関する書籍を読んでいてこの中に  水というものは生きているもので どういう庭でも  水のないところは息苦しい 庭には少なくとも一所に  水がほしい つくばいの水だけでもよいのである 室生犀星氏のことばです 予算が跳ね上がるのを覚悟で庭師…

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秋冷えて黄葉眩し山肌に

 秋冷の俄かに至る瀧の村  東原 芦風  手を浸し秋冷ひしと貴船川  小川濤美子  秋冷えの目覚め誘うて啼く雀  臼田亞浪  秋冷の水切れ易き旅の顔  青木重行  秋冷の山なだるるよ大伽藍  河野南畦 湖の森  秋冷の山の流水みたらしに  野澤節子  秋冷の山より山を眺めけり  大野風子  吉野の頂き草原は紅葉して  アロマ  秋冷の野に咲くものはこまやかに  川口咲子  蹲の…

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淡雪に手を差し出せば消えゆきて

    「アロマ」の句  雛あられ薄紅さ碧混じり合い  蒲公英の黄の花幾つ咲いており  蹲に花びら数枚散り落ちて  旅日記桜満開の津和野にて  青泥む山へ真っ直ぐ続く道  団地の道を桜満開の日に  淡雪に手を差し出せば消えゆきて  花曇り仄か色なす遠桜  天麩羅にタラの芽蕨海老も添え  雲垂れて夕茜の色凄まじく  獅子脅しかたんと澄んだ音響く  イザベラ・バードの旅行記…