「下山事件」の日記一覧

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「下山事件」再度放映、勿論視聴、感無量(1986)

 「下山事件」はNHKスペシャルで、戦後最大の未解決事件として、取り上げられたのは、3月30日のことだ。それは①②として、3時間近くにわたって放映されたのは、wakohがその翌日、1980篇目の日記として、自分なりに力を込めて書いたのを、ご存じの方もおられよう。  NHKの担当ディレクターは、長期にわたっていろいろ調べられ、wakohの所にも、取材に見えた。また義姉の家には、「種基コーナー」があ…

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NHKスペシャル 未解決事件 下山事件①②を観る(1980)

 タイトルのNHKスペシャルの番組を観た。2024年3月30日7:30pmからと、10:00pm.からの2部に分かれて放映された。第1部は実録ドラマであり、第2部は「占領期の謎」と題してのものである。  下山事件は、1949年7月5日発生した、戦後発足した国鉄の初代総裁下山定則氏が7月6日未明、五反野の線路上で轢死体として発見された事件である。それから75年経った現在もなお、「未解決な戦後最大の…

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戦後未解決の社会的大事件についての取材を受けて(1744)

 つい先日の日記に、思ってもいなかった、ある取材の申し入れを受けたことを、漠然と記した。詳しいことは、その時機が来なければ判然とはしないであろう。その申し入れの趣意は、大まかには次のようなことだった。松本清張氏が死去して30周年の由。8月4日がその命日とか。それを記念して、『日本の黒い霧』などで、清張さんが挑んでいた下山事件や帝銀事件などについての、何か資料がないかと言うものであった。もとより、…

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読書日記 読みこなせない犯罪小説?

ディヴィッド・ピース著1967年イングランド生まれ現在日本在住とのこと。 戦後の日本を舞台にした東京三部作のコピーにひかれて図書館で三部作とも借りた。帝銀事件、下山事件、小平事件など1947年前後にGHQなども絡んだ悲惨な事件をテーマにしており期待して読み進めたがこれがなかなか。 巣ごもりのなかでじっくり読めるかなと思ったが、なかなか難解というか文体がなじまない。独特の表現方法、繰り返しやディ…

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『TOKYO REDUX  下山迷宮』を読む(1607)

 wakohはかつては、読書家の方だった。学徒としての生涯を送ってきたのだから、それは当然とも言えるかもしれない。だが、主として横文字の専門書だった。だから、評判になっているベスト・セラーなどに関しては、却って疎くもあった。  ところが、今や読書の量も質もすっかり変わってしまった。専門書はあまり読まないし、大体読書量自体が減ってしまった。読むものも、平易に読めるような新書タイプのものなどが多くな…

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『わが道』(12)中学~高校時代に出くわした極めて大きな社会的事件②下山事件と大学受験(1448)

『わが道』からすれば、横道に逸れるかもしれない「帝銀事件」のことを一筆したところ、その主題とは全く関係のない書込みに接してしまい、往生した。  しかし、気を取り直して、②下山事件のことに移ろうか。ただ、この事件に関しては、膨大な文献があり、とても一回の日記でどうなるというものでもない。場合によっては、後刻稿を改めて論じることにしようか。  「下山事件」が勃発したのは、1949年(昭和24年)7…

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「D51-651」を観る―下山事件から69年後の新作舞台(1030)

こんなタイトルをご覧になっても、恐らくピンとは来られない方も多いのではなかろうか。  特に主題の方は。尤も副題にある「下山事件」のことは、恐らく大抵の方がご存じなのではなかろうか。  だから、主題の意味が分かるためには、まず「下山事件」を念のために、ごく僅かにもせよ説明しておかねばなるまい。  我が国は、1945年8月15日、連合国に対してして無条件降伏をした。米国をはじめとする連合国軍の占領下…

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<下山事件の本を読む!>

たまたま出会った本が面白く読めたので、面白い本を書く作家さんだと思い、興味がわいた。その作家さんは柴田哲孝 氏です。 柴田氏のデビユー作品を読みたいと思い借りてきた本が下の画像の本です。 イメージ 1 私が生まれた頃の事件で、戦後のドサクサに利権と権力闘争、日本の政治家やGHQと言う占領軍が絡んで産まれた様な事件の様で、私はこの本を読むまで知らない事件でした。 謎の多い未解決事件で、既に7…

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第6回 時事問題 6.昭和時代(第4部)敗戦・占領・独立(1945〜54年)編

こんなタイトルをご覧になった方はあるだろうか。これは、読売新聞が、社を挙げて取り組んできている朝刊の長期連載<昭和時代>のタイトルだ。  wakohはずっと興味・関心をもって読み続けてきていた。新聞のその箇所は毎回1ページ分に及ぶが、原則としてそれは切り抜いてきてもいた。  それは既に、そのうちの3冊が公刊されている。それぞれ460〜570ページに及ぶ大冊だ。その趣意・目的は何か。  「刊行の…

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第5回 時事問題 5.昭和史最大の謎に迫る―柴田哲孝『下山事件 暗殺者たちの夏』公刊

おどろおどろしいタイトルだ。昨日、そのタイトルの書物を落掌した。  そんな書物が公刊されたことすら知らなかった。著者はもちろんよく存じ上げてはいるが。「謹呈 著者」となってはいる。  まず、奥付を見た。2015年6月30日 初版第1刷発行となっている。まだ新聞にその書物の広告など載ったことがないのであろう。そんな最新の書物をご恵贈いただいたのだった。  500ページに余るその新刊書を一気に通読し…

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第18回 我が家の履歴から18.下山事件?

我が家の履歴から(その15)下山事件?  「下山事件」が起こったのは、1949年7月5日のことだった。受験勉強を始めようとしている時だった。今と違って、塾などまだ殆どない時代だ。自学自習する以外にはない。昭和史を揺るがす大事件の渦中に入ってしまった受験生など、日本中を隈なく探しても、wakoh以外には一人としていなかったことであろう。それ以来、何か月かもの間、落ち着いて受験勉強などできる環境で…

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虚子・秋桜子・素十

この倶楽部は「趣味人倶楽部」だから、俳句を趣味としておられる方々も多いに違いない。wakoh自身はそういう点では、全く発言の資格を欠いている素人だ。  そうであるにも拘らず、ここに俳諧の巨匠3人の名前を挙げたのは何故か。それは、wakohの前の日記の中で、秋桜子・素十のお二人の名前を挙げたことが端緒だ。だが、その日記には、虚子は登場していない。ところが、ここには真っ先に虚子がいる。どうしてか。 …