「フランス文学」の日記一覧

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誕生日文庫?

誕生日文庫。というのがあり自身のところみたらおしゃれな名前でかつ、ノーベル賞作家というので購入し読みましたが・・・。どう理解したらいいのか私の頭ではついてゆけず。

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「プラットフォーム」 ミシェル・ウエルベック (著)、 中村 佳子(訳)

☆☆☆ 「地図と領土」に続き、ウェルベックの「プラットフォーム」を読む。 これも、強烈な作品である。まず、主人公のタイでの買春から始まり、恋人とのセックスや、スワッピングなどが、露骨に描かれる。ポルノ小説顔負けの内容で、嫌な気分というか、後ろめたいというか、複雑な気分になる。 そして、「地図と領土」の時には、実在の製品や人物が頻繁に登場したが、「プラットフォーム」では、特定人種(イスラム教…

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「ある夜、クラブで」 クリスチャン・ガイイ著 野崎歓訳

☆☆☆☆☆ 「さいごの恋」でガイイの魅力を発見。翻訳されている残り2冊のひとつである、「ある夜、クラブで」を読んだ。 読みだしたら、止められなくなる。小説の面白さ満載である。若いときジャズのサックス奏者をしていた著者のジャズへの思いが溢れた小説である。 主人公は元ジャズピアニスト。かなりの評判で、世界各地で演奏し、信奉者もいたのだが、ジャズを取り巻く、夜、ジャズ、強い酒、ドラッグ、女、…

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「さいごの恋」 クリスチャン・ガイイ  野崎歓訳

☆☆☆☆☆ クリスチャン・ガイイは1943年生まれのフランスの作家。若い頃はジャズのサックス奏者として音楽に携わり、作家に転向。44歳で作家デビューを果たしたそうだ。 この小説、感想を一言で言うと、「音楽を聴いているような感覚」をもたらす作品である。文章のリズムや、語り口により、例えば、ドビッシーを聴いているような気持にさせられる。説明的な文章が少なく、登場人物の思考と行動で物語が進み、音楽…