「俳句 まとめ」の日記一覧

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【俳句ノートまとめ】あけび庵

【俳句ノートまとめ】 富士影の連峰遥か秋闌ける せきれいの首かしげては雑魚を追い 秋空に電線斜め横に伸び 蝉を手に幼児じいじと泣かれたり 踏ん張ってがまの重尻ぎょろ目かな 秋響く山の鉈目や榾を打つ 口裂けて無花果ひとつ熟したり 無花果の蜂が近づく風甘や 秋色と決めて巨砲の丸い汁 むらさきと決めてプルーン実の柔さ      **  汁甘く巨砲の丸い秋の色 牛乳の浮かんで氷弾けたり げんうんやめま…

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【俳句ノートまとめ】 あけび庵

【俳句ノートまとめ】 新涼や蝶槍はい出る日の出かな 峡里の秋寂びに朽ち蚕神 日面や鳩吹く風のかえる寺 雲によす真暗な夜ぞら無月なり この暑さ生きていけるがむせ返る 立つ雲に一雨ほしや水を打つ 秋風の葉音に鳥の鳴き飛ぶや 台風の生き死に預ける気ままかな 観音の眠りかけたる無月かな 移ろいの一雨に有る無月かな      **      気配して遠く無月のビル明かり 雨音の無月寝入りを促せり 貰われ…

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【俳句ノートまとめ】あけび庵

俳句のまとめ 枝豆や遠くにつまむ塩の粒 枝豆や湯気に浴びせる塩の粒 夕涼みちょっと小風の情けかな 空蝉のカラリ落ちたり風の音 葭切と落日あかいと納めたり 茹ってもエンジンかかる蝉の声 蜜吸いの急きて羽ばたく黒揚羽 霊迎茅の火の粉の行き処 薄暮さえ蜩時雨なる命 蜩の鳴いて薄暮の命かな      ** 顔半分かしげて涼む夏の月 朝顔の風情や淡き青さかな 鳴き尽きて蝉の一生裏返る 寝の浅き転げ回って…