連載:妄想爺やの春夏秋冬5

あの あのばかり言う言葉はじめの幼子

まさにボキャブラリーが乏しい、無いに近い言葉遣いだ

あのあのを連発しがちだ

近所に一歳ぐらいの女児がいる

彼女の言うあのあのは、一体何のことだろうと、周りの者が悩まされる

だが、あのあのという言葉を覚えたとも言える

幼子の脳には、先ず名詞から刻み込まれるのだろう

そして、動詞、形容詞を覚え始めるのであろう

あのあのは名詞なのだと思う

文法を理解するのは難しいのではないか

だが、成長するにつれ、ほぼ、どんな人でも日常会話を話せるようになる

人間は、言語なしでは、高度な思考はできない

街なかにたむろするカラスを見ていると、彼らの