「俳句ラーニング」の日記一覧

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あけび庵の日記 

3/25 あけび庵の日記 「春嵐」 春先に砂塵荒れ野や畑を行く吹く風強し突き進むかな わが里の砂塵飛ばして春嵐やまは超えねど息ずかいして 春嵐わが三里なる塚にあり畑もやがてや家々と成り 空色に砂塵飛ばして春嵐あし捉えてはざらつくろうか 晴れ空は春荒れまくる竹に風* 春嵐かふん浮かべて明けの池* 先の皆白く馬酔木の花の房* 「長閑」 長閑さや花あられある彩の夕の立ち木に鳥騒ぎたり 昼餉にも亀の…

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あけび庵の日記

3/25 あけび庵の日記 春時雨 時雨は冬の季語であるが、春にも時雨のように断続的に降る ことがある。「春」がつくことによって、明るい感じがある。 季語として使用されるようになってからの期間は短い。 春時雨だらだらとあり身の雑事         あけび庵 軒の下地虫避けては春時雨           あけび庵 春しぐれ傘出し迷い駅着きし            ねこ はる時雨雪解け急かし共に川 …

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3/24 あけび庵の日記 掘った土蟻穴を出て姿なく 若みどりあけび広げて手の形 あけび庵のノート 遥か底轟き流る雨水川       ねこ 信濃路の早瀬砕ける雪濁り     山水 お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/24 あけび庵の日記 冴返る 少し暖かくなりかけたと思う間もなく寒さが戻ってくる ことをいう。再びの寒気によって心身の澄みわたるよう な感覚が呼び覚まされる。「冴え」は光・色・寒気が澄 んでいる状態をいう。冴ゆ」は寒さを表現する冬の季題 であり「冴返る」はその寒さが戻ってきたという。 しみ返る群て小雀けづくろい        あけび庵 たんぽぽのここもあそこも外来種        ねこ 海…

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3/23 あけび庵の日記 春嵐吹けど花粉の見えぬもの 古衣を処分とさいて春草履 あけび庵のノート 比叡颪湖東の寺の馬酔木展     ねこ 鮮やかな珊瑚簪濡羽色       ぼく お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/23 あけび庵の日記 山深く榾かる響き風光る          あけび庵* 木通の葉つる立つ軒に風光る        あけび庵 たんぽぽの綿毛乗せてはまん丸に      あけび庵 偲ばれてやまず寺坂風光る         あけび庵 野の先や偲ぶ寺坂風光る          あけび庵 光風のやなぎ枝垂れて揺れ惑い       あけび庵 お地蔵や木洩れ日抜けて風光る       あけび庵 滴りて…

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3/22 あけび庵の日記 声かけて我に聞き耳猫の恋 青空と言えども見あぐ紫木蓮 芽吹くよと辛夷はどれも伸びをして けさの雨あけび芽の立つ軒の下 朝の陽や軒に蔓立つあけびの芽 あけびの芽抜き差しの猫軒の上 あけび庵のノート ほととぎす鳴きて美声か戸惑いし  ねこ 雪しろに膨らむ期待竿出しぬ    ねこ お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/22 あけび庵の日記 花明り 桜の花が満開で、夜でもあたりがほの明るく感じられ ること。 花明かりコップ酒ほど酔いまどい     あけび庵 花灯り醍醐も根尾もすでに観し        ねこ 花灯り躰五つも欲しき時期          ねこ 花灯り前線じわり北上し           ねこ 天竜寺ふるきの縁に尋ねたる       その場の景色いや逃さんと  あけび庵 永平寺やまに入りたり五十…

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3/21 あけび庵の日記 春ざれて不思議に遠く宵の空 ウイルスを手に消毒の見えぬ春 あけび庵のノート 春分や大谷墓地に香立ちぬ     ねこ 燭の影雛の顔皹一つ        ぼく お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/20 あけび庵の日記 春分 恨めしと雨着にあれば春分の     句碑をも知らず寺の主や 春分の候と寺町花のよい     石畳さえ掃きて水やる 春分の節目に月の移る寺     若住職の身の軽さかな 生き死にの境も有るか春分の     此岸にいるやそれもそれなり 春分の日は長らぐや真西へと 日は等し子の春分の休みかな 春分の花壇の黄色ゆるり揺れ あけび庵のノート 湯豆腐やことこと鍋に曇る窓 …

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3/19 あけび庵の日記 大砲の雉も春空とべぬほど 伯山の襲名響く春太鼓 あけび庵のノート 通勤路膨らむ木の芽いとま無し   ねこ 散骨は山にお願い座禅草      ぼく お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/19 あけび庵の日記 春時雨 時雨は冬の季語であるが、春にも時雨のように断続的 に降ることがある。「春」がつくことによって、明る い感じがある。季語として使用されるようになってか らの期間は短い。 急かるると花咲く春の時雨かな      あけび庵 催花雨に隠れているか草や花       あけび庵 はるしぐれ一日一日の温さ哉         ねこ 春時雨傘を持たずに濡れ帰り         …

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3/18 あけび庵の日記 水温む 福島の水温む程切なさよ         髪正しては心に重し 水草も眠る鮒をもそろそろと         水温む日の川のふくらみ 両の手や水温む日のひと流れ         顔に浴びせて受けて優しや 宵空の雲張り付いて水温む あけび庵のノート 流れ増し雨水の中や大岩魚     ねこ 菠薐草ポパイを知らぬ子供達    ぼく お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。…

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3/18 あけび庵の日記 春日 春の日の光と春の一日という二つの意味がある。 「日の光」ならば天文の季語、「一日」ならば 時候の季語になる。 毛玉さえ指になついて春日向       あけび庵 土かれて四角いせいち春日向       あけび庵 手の幅の大きさ春の光あび        あけび庵 春日向田んぼ匍匐す猫の狩り         ねこ 冬ざむやはるけき昭和インパネス       ぼく 雪の…

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3/17 あけび庵の日記 木の芽 水やればあけび顔出す芽立時        手を広げたる緑のままや 何時からか聞いて寝る夜の木の芽風        目立たぬ程の朝の緑や 味噌焼けばあえて木の芽の苦みたつ 子の遊ぶ八幡の鳥居木の芽風 あけび庵のノート 雛飾り幸呼び込みし雨水かな    ねこ 日の暮れてひたすら匂ふ生越梅林  山水 お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/17 あけび庵の日記 淡雪 春に降っては、たちまち消える雪のこと。地面に おちたらすぐとけてしまう軽い雪片。 淡雪や両手に収まる量でなし     あけび庵 淡雪や徒党をくみて積りけり       ねこ 淡雪の初恋のごと消えゆきし       ねこ 卒業を祝うが如し淡き雪         ねこ 宿頼む雲に重ねて北陸道      なつの雨にも旅の疲れや  あけび庵 西生寺たずね参らせ蛙鳴く  …

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3/16 あけび庵の日記 春の雨 春に降る雨の総称。雨には概して陰鬱なイメージがつき まといがちであるが、この季語には春ならではの明るく 暖かな雰囲気がある。なお、「三冊子」では陰暦正月か ら三月の初めに降るのを春の雨。それ以降は春雨と区別 している。 軒の端や下だれそむる春の雨        あけび庵 春の雨傘を出されて下校せし          ねこ 春の雨幼馴染みと駆け出しぬ      …

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3/16 俳人 富安風生の俳句 (3) 愛知県出身の俳人。本名は謙次。高浜虚子に師事。 逓信省に勤めながら俳誌「若葉」を主宰。温和な 作風で知られた。 いしぶみのもと一塊の芝枯るる 顔見世のまねき見て立つ手をつなぎ 茶の木咲き山水珠を転ばせり 雪嶺のそばだつ畦の子供かな 炭とりに出て風花の夜も舞へり 湖の名をもらひたる駅の冬 薄墨のひまの紺青しぐれ空 わが心濡るる時雨に句碑も濡れ わが咳に応ふ…

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3/15 あけび庵の日記 君子蘭 花茎の太さ伸ばして君子蘭       日に誘われて黄色に咲くや 住み慣れて部屋に咲かせば君子蘭       窓辺に頼る優しさと有り 君子蘭きいろに咲いて部屋住まい        あけび庵のノート 馬酔木寺湖東の雪に覆われし    ねこ 闇の中添水の音響く背戸の先    ぼく お知らせ ※俳句募集中!お寄せ下さい。俳句掲載予定。

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3/15 あけび庵の日記 春ざれ 春になるの意 春ざれや小磯の鼻の散歩道        あけび庵 春ざれて玄関あくや岩手山        あけび庵 春ざれのビルの谷間にかもめ飛び       ねこ 俳諧も茄子の民田や浅漬の      花紫にむらさきに有り     あけび庵 足元の最上川ゆく日本海      さどにも届け汐風のなか    あけび庵 川舟や北前の蔵夕涼み          あけび庵…