「柄刀一」の日記一覧

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巨大人形のお焚き上げ

 柄刀一の「或るスペイン岬の謎」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、カメラマンで名探偵の南美希風を主人公とした「南美希風」シリーズ内シリーズである「国名」シリーズの完結編であり、三篇の中篇が収録されている。本書では美来日したアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジがワトソン役であり、エラリー・クインの国名シリーズへのオマージュでもある。なお、エリザベスは、主人公に心臓移植手…

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天の十字架

 柄刀一の「密室の神話(ミサロジー)」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、北海道の美術学校のアトリエで起こった、四重の密室殺人事件を描いたノンシリーズのミステリーである。  物語の舞台は北海道の札幌市と旭川市の中間にある架空の裏幌市である。裏幌市九段町駐在所に「裏幌美術アカデミーの別棟の中に、天の十字架に架けられた遺体がある。対処されたい」との通報があり、連続放火事件の専従…

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レイシストの放った銃弾

 柄刀一の「或るアメリカ銃の謎」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、カメラマンで名探偵の南美希風を主人公とした「南美希風」シリーズ内シリーズである「国名」シリーズの作品であり、表題作および「或るシャム双子の謎」の二篇の中篇が収録されている。本書では美来日したアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジがワトソン役であり、エラリー・クインの国名シリーズへのオマージュでもある。なお…

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著者別インデックス:国内(柄刀一)

1.密室の神話-ミサロジー- (2014.10)   https://smcb.jp/diaries/9026095 2.ミダスの河-名探偵・浅見光彦VS.天才・天地龍之介- (2018.07) 3.或るエジプト十字架の謎 (2019.05)   https://smcb.jp/diaries/8026794 4.流星のソード-名探偵・浅見光彦VS.天才・天地龍之介- (2019.…

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祖母と孫の死の真相

 柄刀一の「或るギリシア棺の謎」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、来日したアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジをエスコートしたカメラマンで名探偵の南美希風が、名推理を見せる「南美希風」シリーズの作品で、エラリー・クインの国名シリーズへのオマージュでもある。なお、エリザベスは、主人公に心臓移植手術を行った恩人外科医のロナルド・キッドリッジの娘であり、世界法医学交流シンポ…

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「カーの設問詩集」の余白

 柄刀一の「ジョン・ディクスン・カーの最終定理」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書「ジョン・ディクスン・カーの最終定理」に纏わる謎を解こうとした学生達が直面した、新たな不可能犯罪を描いた本格派のミステリーである。  不可能犯罪の巨匠と呼ばれる、古典推理小説の大家のジョン・ディクスン・カーの生誕百周年に当たる2006年、日本で開催される生誕百年祈念祭を飾る目玉として、「カーの設問…

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榎本武揚が遺した名剣

 柄刀一の「流星のソード-名探偵・浅見光彦VS.天才・天地龍之介-」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、先年亡くなられたミステリー作家の内田康夫氏が創作した名探偵浅見光彦と、著者が創作したIQ190の天才天地龍之介の二人が活躍するミステリーであり、隕石から作られた流星刀が眠る街小樽を舞台にした連続殺人事件を描いたシリーズ第二作である。  浅見光彦は小樽の冬の観光用のコピーに選…

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足跡のない泥靴

 柄刀一の「或るエジプト十字架の謎」を読了した。著者は本格派のミステリー作家である。本書は、来日したアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジをエスコートしたカメラマンで名探偵の南美希風が、名推理を見せる「南美希風」シリーズの作品で、エラリー・クインの国名シリーズへのオマージュの連作短編集である。エリザベスは、主人公に心臓移植手術を行った恩人ロナルド・キッドリッジの娘である。本書では、世界法医学…