「オカリナの音」の日記一覧

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屋上に冬銀河抱く深夜なり

 冬銀河見てきし蒼き髪を解く 小澤克己  玻璃越しに煌めき光る冬銀河  アロマ  飛び乗りし冬銀河への寝台車 川口襄  高原の旅宿に仰ぐ冬銀河 平しげる  葱掘りにでたる真上の冬銀河 藤井昌治  生きざまの弾けるロック冬銀河  鎮田紅絲  冬銀河掬い上げては飲むロック  アロマ  冬銀河改札一人出でにけり  後閑達雄  ふと見れば列車の窓に…

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冬夕焼け煌めく玻璃の大き窓

 バルトーク和音は透きて冬夕焼   森山卓郎  縄文の炉跡清らか冬夕焼 川合八重子  玻璃の窓冬夕焼を引き寄する 斉藤静枝  外房は線路の先に冬夕焼 五條和子  船鍛冶の住みし小島の冬夕焼 川瀬さとゑ  コーランの声染みわたる冬夕焼  石川笙児  冬夕焼け山の稜線しみじみと  アロマ  わたくしに冬夕焼は神の色  風間史子  茶畑の影うね…

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自販機に飛び出す珈琲冬銀河

 薔薇の芽や雲はあしたへ急ぐなり  山路紀子  何色の薔薇の花芽と問ふことも  稲畑汀子  冬銀河イヤホンに聴くシベリウス  栗原公子  北欧の宿の露天湯冬銀河  鏡英子  甘老海の青き卵や冬銀河  熊川暁子  終バスを一人降り立ち冬銀河  森清信子  冬銀河庭に見上げて逍遥す  アロマ  遠ざかる夜汽車の音や冬銀河  布施由岐子  ライターの焔チカリと冬銀河 …

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息衝いて蛍遠近草の中

 蛍の火柱となる刹那あり  山田弘子  螢の月に紛るることのあり  山田弘子  蛍の絵黄色い光の中にあり アロマ  火焔木の花の蕾に昼蛍  皆川盤水  先をゆく声の明るき蛍狩  橋本榮治   蛍火や夕星のまだ色あらず  橋本榮治  息衝いて蛍遠近草の中 アロマ  戸を出でて二三十歩の蛍見に  河野扶美  野火止の雨後の水嵩蛍の火  金子きくえ  吾子等は綿飴食べつ…