妻の来る予感外れて秋の暮 石田波郷 子の部屋に恋の予感のシクラメン 氏家さち子 鰯雲予感おほむねあざむかず 軽部烏頭子 岳樺大黄落の予感あり 松井光子 月見草夕べ誰かの来る予感 栗本秀子 春満月地球いびつになる予感 小林照代 初蝶に出遇ふ予感の旅二日 宮坂静生 春の鹿 買い物に出て赤い靴が私を待っていた アロマ 夕立の匂ひに恋の予感して 脇…
教科書の影絵「ジャックと豆の木」 アロマ アラジンの影絵終わりて土用波 安藤つねお 卓上の静物に影描き込んで アロマ うから昼餉の影絵一枚簾の中 中村草田男 うら山の影絵のきつね雪降らす 穴井太 天籟雑唱 麗らかな春の花にも影揺れる アロマ 午後三時人々の影伸びて行く アロマ お法会に影絵あるよし朧かな 飯田蛇笏 山廬集 きさらぎや影絵にうつす指狐 …
昨日は久々にパソコンの手を休めて テレビの前に座ってしまった。 それから2時間 座ったままだった。 面白いドキュメンタリードラマだったため。 はて ???・?? それは一時代スキャンダルにまみれたある猛 女と野球監督夫妻の物語だったため。 悪役に徹した感のあるサッチー 王 長嶋がひまわりなら 野村は月見草 わが夫は 結構 サッチーに対して 好意的だった。 はっきりものをいうところが…
カーラジオニュース早耳買い出しに アロマ 逃水や子の助手席にゐてねむし 矢島房利 雛僧を助手席に乗せ盆の僧 小林久子 助手席へ猟銃を据ゑ出発す 奈良文夫 助手席に猟犬おのれにて座る 平畑静塔 助手席に春眠むさぼることなかれ 岩崎照子 助手席にロードマップと夏帽子 大久保白村 助手席にして麦秋をほしいまま 森岡之子 山若葉助手席で行く子との旅 高…
漁火よりも星座が近し冷し酒 冨山青沂 漁火をあふひが隠す避暑の宿 松藤夏山 夏山句集 漁火をときをり消して雪しまく 林 民子 漁火をはなれ黒雁浮寝かな 佐藤宣子 漁火を以て裏の牆とすちちろ虫 下村槐太 天涯 漁火布陣避寒地の灯にうちつづき 皆吉爽雨 泉声 襟巻や早や漁火は沖に満つ 中村汀女 銀漢へ地は漁火をもて応ふ 加藤 耕子 月見草沖は漁火かざ…
「アロマ」の句 山桜葉桜となる紅い葉 冷や素麺出汁甘辛くアサツキと 折詰の柿の葉寿司鮭もあり アトリエに色彩淡い肖像画 若葉萌え窓の眺めは絵の如く もくもくと噴煙上る新燃岳 耶馬渓に桜の季節旅をして 龍門の瀧は傾れて黄葉す 蝦夷の地に郭公声して姿なし 四季彩の丘よりパッチワークの畑 「三橋鷹女」の句 人恋へば野は霧雨の赤まんま …
月見草野外映画のはじまれる 西村三穂子 花みかん野外映画に誘ひあふ 和田 祥子 蕎麦の花無声映画のごとき村 村上喜代子 ネットからシネマの座席予約する アロマ コートの袴たてるは洋画観てのこと 石川文子 ヒロインの黄のサングラス素敵なり アロマ シネマ観るひとふしの過去鮮かに 藤木清子 シネマ見て夕暮れの街へ放たれし アロマ リバイバル映画満…
「アロマ」の歌 初冬の街に風吹いて枯葉舞うコートの襟立て急ぐ人々 スーパーの屋上に見る富士山の美しさ雪被り冴え冴えと 桜咲く団地の通り進みつつ停車してより改めて見る 蛙鳴く田圃の辺り喧し夜毎に蒸し暑く夏の宵 春の窓開ければ匂う花々の色思い出し夕月を見る 柳川の川下りする舟に乗りゆるり楽しむ初夏午後五時過ぎて 秩父路を…