「沙羅の花」の日記一覧

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風戦ぐ数多の花の沙羅の木に

 沙羅の花月が出でなば匂ふべし  宮津昭彦  川風を軽く招きて沙羅の花  津田いちえ  沙羅はいま花曼陀羅と申すべし  宮原悦子  朝の日に妙なる白や沙羅の花  味村志津子  沙羅の花古都の水辺に灯のふゆる  環順子  掌上の一花玉なす沙羅月夜  山陰石楠  宵闇に泛ぶか沙羅の白い花  アロマ  沙羅の風てのひら程の産着干す  伊藤敬子  山峡の雨となりけり沙羅…

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遠雷をいぶかる幼児顔上げて  

  3月9日 朝冷え込む    野沢菜の漬物が美味しい おろし大根 豚汁    古代ガラスの中が灯りぬ遠き雷  加藤瑠璃子「蒼き隠岐」  木の無花果食ふや天雷遠き間に  西東三鬼  柚子切るやゆるやかな雷遠くから  加藤秋邨  隣家麦を炒る香をやめず雷遠し  蝶衣句稿青垣山 高田蝶衣  遠雷やにわかに背鰭打ち震え  高澤晶子  遠雷やはづしてひかる耳かざり  夕爾  遠雷を…

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家電買うに余命思うと母の謂う

 家電買うに余命思うと母の謂う  アロマ  春の服買ふや余命を意識して  相馬遷子  余命余命と言いつつ計りかね  アロマ  春もみぢ子を前にわが余命言ふ  林翔 和紙  霜柱余命を賭けし一誌冴ゆ  小林康治  足枷の余命の際に葱が立つ  林田紀音夫  大幅に余命を削る菊の前  相馬遷子 山河  誰彼の余命や花の非常口  栗林千津  短日や余命に指を折るひとり  滝本魚顔女 『…

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夢見るかに港湾都市の茜雲 

 風は少女芽吹くまで木をあやしおり   井上純郎  郁子の花山上に都市延びてゆく  篠田悦子  かりんより柘榴に飛びし木の芽かな   古舘曹人  「前年比」に追わるる夫木の芽季  小高沙羅   あけぼのゝ白き雨ふる木の芽かな  日野草城   あたたかや木の芽観音槻菩薩  橋本榮治 越在   いそがしや木の芽草の芽天下   阿波野青畝  西行の墳山の樹々芽吹きけり  佐川広…

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『日々のフォト俳句』 沙羅の花

◆ 菩提寺に沙羅の夕闇来てをりぬ    K・F・C ✧ 菩提寺とは、先祖代々のお墓のあるお寺のこと。 ✧沙羅の花(ナツツバキ)はツバキ科の白い楚々した風情で侘助とともに茶花として親しまれています。

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奈良巡り帰りは臨時バスに乗る

 天城越えのバス停に散る沙羅の花  松崎鉄之介  水上バス東京暑くなりしかな  村山故郷  バス停留所でしたら 立葵のあそこ  伊丹三樹彦  高校はバス停から歩き十五分  アロマ  郵便夫へ手を振つてゆく灼けたバス  飴山實 おりいぶ  夕冷えの影先立ててバス来たる  橋閒石  立葵 挙手でもとまる島のバス  伊丹三樹彦  緑蔭や光るバスから光る母  香西照雄  短日の灯し頃をバ…

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『 大切は安心立命沙羅の花 』平和の砦575交心zrt2107

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 平和の砦575交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★ ★ 平和の砦575交心zrt2107 ――★♪★―――――――――――――★♪★――       大切は安心立命沙羅の花 ――★♪★―――――――――――――★♪★――  カエルさん、  炎天の下に見えざる奥の院   仁  泡の如く欲と戦争  交心ありがとうございます。   な…

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『 幻を追うてこの世の合歓の花 』物真似575夏zrt0705

★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 物真似575夏zrt07 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★ ★ 物真似575夏zrt0705 ――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪――      幻を追うてこの世の合歓の花 ――♪♪♪♪―――――――――――――♪♪♪♪―― 01 あしたにもこの道をゆくねむの花 02 亡き友はこころひらかず沙羅の花 03 合歓の花朴念仁の…

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影揺れて地面に描く花薄

 影絵劇一団下車す月見草  山口青邨  呼び合ひて一人は影絵夜学生  中村草田男  湖の影絵めくられ冬木山  和知喜八 同齢  青丹よし奈良は影絵のお山焼  貞吉直子  足のある影絵の魚夜の秋  二村典子  手花火を影絵のごとく囲みけり  斉藤阿津子  天に彗星影絵のように父歩む  藤原月彦  南部富士影絵のごとく菊枯るる  井上京子  軒簾この世の人の影絵過ぐ  渡辺 恭子 …