汗の目に甕棺あかし吉野ヶ里 鈴木しげを 汗の目の告ぐるまことにうたれけり 岩井野風男 汗の目はかがやき黄塵の頬はとがり 長谷川素逝 砲車 汗の眼がベルトに巻かれまいとする 棟上碧想子 汗の眼にあらゆる蓋のある蓋屋 川崎展宏 汗の瞳に我子溢れつゝまろびくる 西島麦南 汗の粒貨車を外光に押しいだす 片山桃史 北方兵團 汗の耳老眼鏡を落しけり …
温泉の町や海に上りし朧月 高濱年尾 泊まりたる宿はランタン月朧 吉木フミエ 浄瑠璃の阿波の鳴門の朧月 富安風生 月おぼろ星座も西に傾きて 稲畑汀子 春光 月おぼろ庭の片隅花揺れて アロマ 山鳩の巣籠る声や月おぼろ 石丸恭子 公園の木立も人も月おぼろ 武原はん 朧月はなれて星の数ふ程 高木晴子 花 季 薄絹の衣装纏って朧月 アロマ 朧月違へし…
前回は「曽根崎心中」。今回は「近頃河原の達引」の出し物。2回目の観劇です。 cdを何度も覚えるくらい聞いてから、出かけて行くように今回も、2月の講演に向けて、車の中で聞いています。cdは、人間国宝女流義太夫の竹本駒之助さん。何と素晴らしいのでしょう。太棹もともに泣くような、感情に満たされます。 これに、人形が見られたら、どんなに素晴らしいことになるのでしょうか。わくわくです。