「浄瑠璃」の日記一覧

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浄瑠璃のなぞ

年も明けたことで、心をあらたに、古文書の解読のお勉強 を再開しました。 解読のネタ本ですが、江戸時代に書かれた旅芸人が、旅先 の東北地方での日々の出来事を書き連ねた旅日記です。 日記の名前は「筆まかせ」といいますが、正式には 「筆満可勢」と書きます。 芸人たちを引き連れて、宮城県の石巻の演芸場で浄瑠璃を 語って聞かせてなかなかの人気だったようです。 演芸場(芝居小屋)のほか、富裕層のお屋…

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急ぎ行き夏の舗道に汗しとど

 汗の目に甕棺あかし吉野ヶ里  鈴木しげを  汗の目の告ぐるまことにうたれけり  岩井野風男  汗の目はかがやき黄塵の頬はとがり  長谷川素逝 砲車  汗の眼がベルトに巻かれまいとする  棟上碧想子   汗の眼にあらゆる蓋のある蓋屋  川崎展宏   汗の瞳に我子溢れつゝまろびくる  西島麦南   汗の粒貨車を外光に押しいだす  片山桃史 北方兵團  汗の耳老眼鏡を落しけり  …

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朧夜に微かに響くラジオの音

 温泉の町や海に上りし朧月  高濱年尾  泊まりたる宿はランタン月朧  吉木フミエ  浄瑠璃の阿波の鳴門の朧月  富安風生  月おぼろ星座も西に傾きて  稲畑汀子 春光  月おぼろ庭の片隅花揺れて  アロマ  山鳩の巣籠る声や月おぼろ  石丸恭子  公園の木立も人も月おぼろ  武原はん  朧月はなれて星の数ふ程  高木晴子 花 季  薄絹の衣装纏って朧月  アロマ  朧月違へし…

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文楽 桂川連理柵かつらがわれんりのしがらみ

 毎年恒例の文楽の地方公演に出かけた。チケット発売当日の時間にはパソコンにしがみついて、クリックして良い座席をゲット。数時間で完売となる盛況でした。  人形浄瑠璃はとてもシンプルな構成だけに、鑑賞する側の想像力を求められているように感じました。お半長右衛門の世話物です。来年は、義経千本桜。また1年を楽しく過ごしたいと思いました。  永遠と死は正反対のものなのに、いつも交わったり入れ替わったり。

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人形浄瑠璃

 前回は「曽根崎心中」。今回は「近頃河原の達引」の出し物。2回目の観劇です。  cdを何度も覚えるくらい聞いてから、出かけて行くように今回も、2月の講演に向けて、車の中で聞いています。cdは、人間国宝女流義太夫の竹本駒之助さん。何と素晴らしいのでしょう。太棹もともに泣くような、感情に満たされます。  これに、人形が見られたら、どんなに素晴らしいことになるのでしょうか。わくわくです。