「村上春樹」の日記一覧

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村上春樹「街とその不確かな壁」・・・統合失調スペクトラムとメタバース

 私は映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を見る上で、ADHD(神経発達症群の一形態)とマルチバースへの若干の理解が有るとその世界観を読み解くことが容易になると述べた。今回、この小説に出てくる主人公達(少なくとも主人公を含めて3人=主人公・少女・少年)はADHDよりも重い疾患で有る統合失調スペクトラム症的な要素を持っていると理解した。3人は統合失調スペクトラム症の中でも妄想…

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週跡 2月12日 小澤征爾

結婚して埼玉.大宮に住んでいた1960年代、パートナーとの贅沢は上野.東京文化会館での小澤征爾指揮N響演奏会でした。 会館のレストランで彼を見かけたこともあります。 N響と別れた後には、新日本フィルの育成に努め、ベートーヴェンをよく振っていました。 1978年9月東京厚生年金会館でのP協4番と交響曲7番や、1979年9月NHKホールでの 運命 と 田園 を覚えています。 村上春樹…

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ただいま。

無事に帰宅してリラックスしてます。 またスタバの後で、アロマのエッセンシャルオイルのユーカリ&ティトゥリーとライムをブレンドしたものやアロマキャンドルを買ってきました。あと緑茶のティーバッグも買って明日の休日飲んでみたいと思ってます。 帰りの車の中でFMの番組で「村上レディオ」なる番組が放送されてました。 皆さんご存知の作家である村上春樹がパーソナリティをしてる番組のようですが、今…

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YouTuber 見てきたような 嘘を言うーその①「村上春樹」編

 日本には昔からというよりは江戸期の庶民文化が花開いたころから 「講釈師 見てきたような 嘘を言う(つく)」という表現があります。 この意味はほとんどの日本人であれば周知のことですので特に説明はしません。 日本語には「ことわざ」「慣用句」「故事成語」という言葉があり、「ことわざ」は昔から伝えられてきた、人の生活の役に立つ知恵や教えを表す言葉で、慣用句はいくつかの言葉が組み合わさった、もとの…

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日記178 街とその不確かな壁

 村上春樹著「街とその不確かな壁」The City and Its Uncertain Walls(2023/4/10新潮社刊)、2023/7/30読了。  まず新潮社の宣伝: 魂を揺さぶる村上春樹の〈秘密の場所〉へ―待望の新作長編1200枚!十七歳と十六歳の夏の夕暮れ…川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを―高…

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村上春樹「街とその不確かな壁」を2度読みする

村上春樹の作品を初めて読んだのは「風の歌を聴け」だったが、社会人になってすぐの頃の当時は「ふ~ん」という程度の感想だった。 次に読んだ「1973年のピンボール」で「ややっ」と思い、最初の長編「羊をめぐる冒険」にドハマリしてしまった。 それ以来、会社のビルのテナントだった本屋のオヤジさんに彼の新刊が出るたびに自動的に届けてもらっていた。 彼がノーベル文学賞候補として噂されるようになる頃か…

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村上春樹氏ノーベル文学賞受賞ならず。

 世のハルキストの皆様方は、地団駄踏んで悔しがっていることでしょうが、私自身は随分前から日記でも投稿しておりますように、村上春樹氏は、この先も作風を変えない限りは受賞はできないと言う意見を日記で投稿しております。  なぜ受賞できないかということを子細に記述するつもりはありません。ただそれではあまりにも勝手な意見だとおもわれますので、かいつまんで記述致します。  なぜ世界的に特にヨーロ…

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(チェーホフ+ハルキ)÷2=約束された名作「ドライブ・マイ・カー」

 元々村上春樹の原作は、作中にチェーホフの代表作「ワーニャ伯父さん」を絶妙のタイミングで挿入したもので、上手く映像化すれば成功は約束されたものとなることは想像でき、事実作品は、アカデミー国際長編映画賞をはじめとした多くの国際映画祭で色々な賞をとることと事となった。  結局の処、この小説は、「最愛」の妻を失った役者で演出家の主人公とそのドライバーをつとめるヒロインが、「ワーニャ伯父さん」の有名…