「DVD」の日記一覧

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カラーテレビが恋しくて

映画『ブロークバック・マウンテン』は映画コミュのスレッドで「よかった」と押されていたので、やっと観る気になってレンタルした。 ところがDVD観賞して感想を書こうと思ったら、スレッドはすっかり流れが変わってしまっている。思えば〈ちょっと前〉が1ヶ月近く前だったりして、ほとほと世の中の流れについていけなくなった。 というのも、この映画もそんな男たちの話なのです。 アン・リーは本作品でアカデミー監…

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映画『ツリー・オブ・ライフ』

久しぶりに難解映画に遭遇(笑 これも『ノマドランド』繋がり。 監督のクロエ・ジャオが影響を受けたといわれるテレンス・マリックの映像に触れてみたくて。 確かに逆光をものともしない撮影法、マジックアワーの美しさ、自然光のみで撮った室内の柔らかさ、風で揺れるカーテンなどなど、『ノマドランド』を彷彿させる描写です。 ブラッド・ピットが父親を演じ、ショーン・ペンが主役となれば、当然、俗な期待も生まれ…

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黒澤明の『蜘蛛巣城』

1957年製作と言いますから、かれこれ半世紀前の作品。 戦国時代を背景にした白黒映画ですが、その迫力たるや、何といったらいいのか、時間を忘れます。 そもそもこのDVDを観たきっかけは『ノマドランド』 ノマドとなったマクドーマンドは、スーパーでかつての教え子に再会するのですが、その子どもが「先生に教えてもらった言葉が忘れられない」と呟く詩句こそ、「トゥモロー・スピーチ」として有名な『マクベス』の…

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映画『キッズ・リターン』

『キッズ・リターン』 1996年 北野武監督作品。 6作目ですが、交通事故で生死を彷徨った後の、初の監督作品だとか。 北野作品といえば『HANA-BI』が有名だけれど、 冷たい炎が燃えるようなバイオレンス映画は、ちょっと苦手。 『菊次郎の夏』のような、子役の活躍する映画にホッとするのです。 描く現実は、決して甘くはないのですが。 今回の『キッズ・リターン』はタイトルからして子ども系と勝手に判断…

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映画『男はつらいよ フーテンの寅』 『新 男はつらいよ』

シリーズ3作目、4作目です。 3作目のマドンナは新珠三千代。 美しいです。 彼女は中学生の私の憧れ的存在でした。 三浦綾子作『氷点』は、新聞連載時から私の心を鷲掴みにし、内藤曜子主演でテレビドラマ化されたときは、新珠さんが意地悪な継母役に。 その残酷なまでの美しさ、忘れられません。 ここでは、湯の山温泉の鄙びた宿の女将役。 寅さんは案の定、ほの字になりフラれる。 その定型が、水戸黄門のように、…

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映画『カポーティ』

以前、映画館で観ています。 ミニシアター系というか、かなりマニアックな内容でしたが、 近くのシネコンの館長がミニシアター贔屓で、 敢えて、掛けてくれたらしいのです。  確か、夜でした。 試写会ではなかったと思うので、限定公開だったのか。 さすがに自転車では無理、夫同伴で観た記憶。 夫は観賞後も無言でしたね。 まあ、付き添いだから寝ていたのかも。 作中でも描かれる幼なじみのネル・ハーパー・リー…

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映画『男はつらいよ』

もう50年の歳月がたっていた。 50年たって、やっと寅さんに会ってもいいと、 思えるようになった。 第一作が公開されたとき、まだ高校生だった私はもう古希に近いなんて。 でもそれが50年という歳月。 親が堅物で、テレビはNHKしか観せてもらえず、GSなんてとんでもない、追っかけはバカのすることと、今思えば狭量な価値観で縛られていたっけ。 親も高小卒の学歴を恥じて、なんとか這い上がろうと子育てにも…

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映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』

観てから気づいた。 このDVDは前にも観ている。 そりゃあ、観てるよね。 大の贔屓であるトム・ハンクスとレオ様の共演、監督はかのスティーブン・スピルバーグ。 レオ様もトム・ハンクスもまだ若い。 稀代の詐欺師(レオナルド・ディカプリオ)と彼を追う捜査官(トム・ハンクス)の攻防もさることながら、才能溢れる詐欺師も親の愛情に飢える一青年だったことに涙する。 飛行機からの脱出、 そうまでして逃げたの…

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映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

ティム・バートン監督がジョニー・デップと組んだ、ミュージカル・ファンタジー・ホラー映画。 いやあ、タイトルだけで、もう観るのやめようかと思うくらい、怖そう。 でも怖いもの見たさで観る。 ミュージカルは、味気ない人生の華やかな演出かと思っていたが、今回は歌ってくれることで怖さを相殺。  いや、余計に怖くなる? ジョニデの作った理髪用の椅子が傾くと、 階下のパイ工場に真っ逆さま。 その装置が…

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映画『ショコラ』

ジョニデがこんな役に。 ショコラの店を始めるジュリエット・ビノシュといい感じになるジプシー。 ジュリエット・ビノシュはとにかくキュート。 彷徨えるジプシー、未婚のシングルマザー、 無神論者と、時代の逆風のような生き方をしているにもかかわらず、笑顔と共に差し出される手作りショコラの魅力に、次々とファンが増えていく。 フランスの片田舎、カトリック教会を中心にこじんまりとまとまった石の街は中世を思わ…

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ラッセ・ハルストレイム監督

たまたまジョニデ繋がりで、 『ギルバート・グレイプ』を観て、 その繋がりで『サイダー・ハウス・ルール』に。 20年前の公開時に映画館で観ている。 そして、その終わり方に納得できなかった自分を覚えている。 どちらかといえば復習したくない作品だった。 20年ぶりに観て驚いた。 主人公が孤児院に戻るラストを、すんなりと受け入れている。 誰にとってもバラ色の未来はない結末、 なのに後味がよいと感じたの…

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映画『リバー・ランズ・スルー・イット』

『リバー・ランズ・スルー・イット』 なつかしいなぁ。 リアルタイムで劇場観賞している。 30年前、まだ子育て真っ盛りだった。 簡単に映画館へ行ける環境ではなかったと思うが アメリカ・モンタナ州の渓谷美に溢れた映像が、テレビの予告にでも流れたのだろうか。 まだネットとも無縁だった時代、 きっとロバート・レッドフォード監督の名に惹かれ、映画館に足を運んだのだろう。 当時も?真面目な私は、兄の生き方に…