霧流れ夜の停車場メランコリー
花うつぎ霧は海よりせまりくる 諸冨清子 木々揺るゝことなく霧の揺れてをり 稲畑廣太郎 霧仄か山の景色の靄めいて アロマ 霧消えて定刻に発つアナウンス 稲畑汀子 火口湖の霧晴れ上がり遠郭公 神山テル 霧とんでぱつとひろがるお花畑 三澤治子 摩周湖の傍ら粒の霧感ず アロマ 霧隠り薬膳にのる菊膾 高松由利子 霧襖ひら…
花うつぎ霧は海よりせまりくる 諸冨清子 木々揺るゝことなく霧の揺れてをり 稲畑廣太郎 霧仄か山の景色の靄めいて アロマ 霧消えて定刻に発つアナウンス 稲畑汀子 火口湖の霧晴れ上がり遠郭公 神山テル 霧とんでぱつとひろがるお花畑 三澤治子 摩周湖の傍ら粒の霧感ず アロマ 霧隠り薬膳にのる菊膾 高松由利子 霧襖ひら…
紫より暮るる山田の花菖蒲 岡野里子 山法師咲けば記憶のある山路 稲畑汀子 その上の雲より白く山法師 林翔 ブリリアン・ローザの舘山法師 玉川悠 山法師白紫の花もあり アロマ 洋館の残りし街の山法師 橋本良子 声もなく離れ猿かも山法師 小林碧郎 壁紙に咲き継ぐ白いヤマボウシ アロマ 夕焼に山法師の花…
薩摩よみうり文芸 6月6日(火) 俳句 大川畑 光詳 選 まま 儘ならぬ竿の扱ひ梅落とす 霧島 尾上 春風 (評)梅雨に入る頃、梅の若葉が茂ってくると、梅の実が太り始める。黄熟する前の、固く緊った青梅を収穫して梅干しや梅酒などを作る。大きな梅の木は竿で枝を叩いたり、揺らしたりして落とす。竿で叩くたびに梅の実がぱらぱらと音立てて地面に転がる。竿の扱いに苦労しながらも、毎年…
沙羅の花月が出でなば匂ふべし 宮津昭彦 川風を軽く招きて沙羅の花 津田いちえ 沙羅はいま花曼陀羅と申すべし 宮原悦子 朝の日に妙なる白や沙羅の花 味村志津子 沙羅の花古都の水辺に灯のふゆる 環順子 掌上の一花玉なす沙羅月夜 山陰石楠 宵闇に泛ぶか沙羅の白い花 アロマ 沙羅の風てのひら程の産着干す 伊藤敬子 山峡の雨となりけり沙羅…
「六月一日」 深夜の雷雨 夕食は鯒と烏賊の刺身 鯒は白身で柔らかい 烏賊は茹でたげそが添えられて美味 ハンバーグ弁当のポテトサラダが美味しい 手作りの野菜の醤油汁が あっさりとして美味 他に黒豆や栗の甘露煮も好いお味 日中は蒸し暑く難儀した 綿のロングスカートを出す 薄手で涼しく 脚をすっぽり覆うので嬉しい 気に入って春先に通販で買…
かなたより空かげりくる山法師 高田正子 まつさきに霧の消しゆく山帽子 岩田参露 弁当に醤油しみたり山法師 辻桃子 その上の雲より白く山法師 林翔 紫と白い花あり山法師 アロマ 白となる前のさみどり山法師 河野美奇 聖火リレーゆく道の辺の山法師 玉澤幹郎 雨雫そのまま活けて山法師 稲畑汀子 風出でてはるかにすなる山法師 岸田稚魚 朝鳥に花…
東京に麦飯うまし秋の風 石田波郷 東京に彼岸の雪の憚らず 山田みづえ 草譜 東京に移す本籍鳥雲に 鈴木真砂女 東京たのし健啖に夏働きて 岡本眸 東京に出て馬刺食ふ花の雨 佐藤鬼房 東京に着て汗ばめる白絣 細見綾子 東京の響枯野を越えて来る 橋閒石 雪 東京の空の上に空雁が行き 加藤秋邨 東京の空の濁りや魂迎 鈴木真砂女 東京の空青く晴れ枯木…