さんが書いた連載些事の日記一覧

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100回目の日記

鬱病治療のため書き出した日記は、今日が100回目です。老人性鬱は治癒が難しいらしく、今も三寒四温の状況です。  また、自分を癒してくれるかもしれないと思い、インコを飼ってみました。わが家にきたときは、3日も餌を食べずに心配しました。  前回も投稿しましたが、この5月で2年になります。ピータというオスですが、まずは妻の手に留まるようになりました。  いつの頃からか、私の頭や手にもアクセスして…

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花の命は短からず

ベランダに目をやると、桜草が薔薇の根元に咲いています。女房の友人がもってきた桜草の鉢植え。  花期が終ったのでむしり取り、あとに薔薇を植えたのですが、種がこぼれていると見え、毎春に顔を出すのです。   葡萄酒の色にさきけり桜草    は永井荷風の発句ですが、まさにぶどう酒の色なのです。 「花のいのちは短くて」は、古来から咲く花への賛辞です。ベランダの桜草を見てこのフレーズに抵抗を感じまし…

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いよいよ春本番

私のマンションから東大寺の森が望見されます。  昨夜は、古都に春を呼ぶお水取りで知られる、二月堂の修二会は12日目でした。  今朝の新聞に、長さ約8メートルにおよぶ籠松明が載っております。  今日の未明には、二月堂下の井戸から、本尊に供える香水が汲まれます。  これがお水取りで、修二会は15日未明に満行を迎え、関西は春本番となるわけです。  先月の末に、若狭神宮寺の井戸から汲みあげられ…

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夢を失くした影法師

東京での高校クラス会。「君は成功した方だよ」とクラスメートにいわれ、嬉しいような嬉しくないような。  そこそこの経歴なので、成功した部類というのでしょうか。クラスメートには医学博士あり、大学教授もいます。  こう書いて思いだすのは夢を失くした人たち。力男くんは街の自転車屋の息子で、裕福な家庭に育ちました。  中学時代は野球選手の花形、母親似の色白な少年でした。そう感心した容貌でもないのに、…

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ネットでの奇妙な付き合い

情けは人の為ならずの意味は、人に情けをかけておけば、いつかは自分のためになるということです。  ところが、あだな情けをかけたために、自身に災いがふりかかる。それが今の私です。  俳句の指導が機縁でした。手をとり足をとって教えたのに、てんからダメなこの女(ひと)。  やむなく添削句を使うようにいったら、いつしかブログで俳句が知られるようになりました。  ただし、趣味人倶楽部ではありません。…