主要国長期金利の歴史的低水準は何を意味するのでしょうか?
長期国債の利回り、つまりそれが長期金利だそうですが、「経済の体温計」とも「景気を映す鏡」とも云われるようです。
米国、ドイツ、英国の10年国債利回りが先週そろって過去最低を更新したそうです。
米国の長期金利が過去に1.6%まで下がったのは1945年から翌年初にかけての一度きりだそうです。
ドイツは1871年のドイツ帝国の成立以来の低水準。英国も記録がある1700年代にさかのぼれる低金利だそうです。
ところが、各国の足元の成長率は水面付近と低成長水準だが、決して過去最低の水準と云うことではないようです。もっと、景気が悪い時があったハズだというのです。
例えば1929年のNY株価暴落を受けての世界的な大不況(大恐慌)の時。
それでは、経済状況が明らかにましな今の金利がかくも低いのはなぜであろうかと疑問が湧きます。
すると、世界主要国の景気の先行きもさることながら、ギリシャ、スペインをめぐる不安を背景に、投資家が‘紙くず’になる危険が少ない米独英の国債に殺到しているのが想像されます。
日本でも、新発10年者国債利回りは、4日(月)一時、0.790%をつけた。これは9年ぶりの低水準だそうです。
為替は、円高がぶり返しています。株は、東証指数ではバブル後最安値を記録。日経平均も4日に8300円を一時割り、年初来安値を記録。
ヨーロッパの金融不安が間接的に円高を導いているのは明らかです。このような状況を政策的に解決しようとすれば、膨大な国民負担が発生しかねません。
円高は、改善に向かいつつある景気、すなわち経済に冷水をかける惧れがありますが、政治家の反応は、どっしり構えているのか、鈍感なのか、よくわかりません。
ところで、主要国長期金利が歴史的低水準にある事実は何を意味するのでしょうか?真面目な回答のみ期待します。
(6月4日 23:14 追記:)
タイトルのQと本文のQに食い違いがありましたので、修正して統一しました。
ペンネーム:質問者 (匿名希望)さん
日本の政治と世界の金融・経済の見通しがハッキリしないから、為替、株価を通じて日本の経済の見通しを暗くしてくるのでしょうね。