両親の写真など資産価値のない遺産はどう処分していますか？

父母が亡くなって１０年後、両親が住んでいた家が隣家のもらい火で全焼してしまいました。

家は、倉庫代わりに使っていて、兄弟姉妹７人が週１回くらい交代で通風や掃除をしていましたが・・・・・

家には日本で最初に売り出されたときに買ったテレビ、サイドボードに近い大きさの電蓄、横に手回し絞り器の付いた洗濯機などの古い家電、父が昭和初期から趣味で集めた古人の書画・骨董・襖絵・掛け軸など、茶華道師範だった母が蒐集していた茶道具や花瓶など、全て消失してしまいました。

勿論両親や私達７人の子供の幼き頃の写真・玩具・小学校〜大学の通信簿などの想い出の品も消失しました。

残ったのは両親の相続で分配して各自が持っていた写真や各自の思い出の品で、場所を取らない小物。

時々ここで「両親亡き後の物品をどう始末するか？」という質問があると、返す返すも消失した物品の損失が如何に大きいかを思い知らされます。

法事などの席で親戚の古老から「お前達の両親の家には、現在の価値で総額何億という価値のある品々が眠っていた。
それがお前達の手元にある少数を除いて全部消失したのは美術工芸骨董品業界にも大きな損失だ。」と仰います。

今私達兄弟姉妹は、各自が持っている写真や手紙･書類を私の元に集め、資金を出し合って両親からなる我家の家系アルバムを作成しようと計画、月１回集まって編集作業をしています。
１０月には出稿し、年内完成を図り、来年正月には７人兄弟姉妹の家族全員が集まり、孫や曾孫にも伝達していこうと話し合っています。

なお、消失した両親の家の焼け跡には末子で末弟の私が家を建て、一家ですんでいます。
広い庭の一角に７人兄弟の家族が集まれるように３０坪の大広間のある平屋の離れを建て、盆正月に兄弟姉妹の家族が集まっています。

遺品等を処分するに際しては、想い出を残すものとして適当かどうかをお考えになって、保存するか処分するかを考察されるとよろしいかと思います。

御心のままに、　ゴミと思えば捨てる。　　写真の件 私は、　歴史、　私の記録として、　残しています。