坂井希久子の「ほかほか蕗ご飯  居酒屋ぜんや1」。

★3.5 新シリーズ、初めての時代小説とか。

物語は神田花房町の居酒屋「酒肴ぜんや」を中心に、ここに集まる常連と、料理ネタを絡めたよくある話。

主は26,7で1年前に亭主を亡くしているお妙、手伝っているのは義姉のお勝。

100俵10人扶持の小十人番士・林家の次男坊・只次郎は20歳。「ルリオ」と名付けた鶯を保有し、同じ愛好家から鳴きつけ(鳴きの手本)を依頼されて稼いでいる。

寛政2年(1790年)、只次郎が糞買いの又三に誘われて店に入り、お妙に一目惚れ。

奇をてらう風もなく、爽やかな風の吹くごとく話は進む。今後に期待。

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