藤井邦夫の「野良犬 秋山久蔵御用控30」。

★3.3 シリーズも大台の30作目。

「野良犬」では久蔵がお糸の婿の心配を。「弥平次が良いって云いませんよ」はおまき。大きな事件でもないとすんなりいかないだろうな。

「紫陽花」では雨宿りした久蔵に青い蛇の目傘を貸した美保という女がいた。久蔵を早く追い払うための設定だが微妙。最後は知らぬが半兵衛を決め込む。結末が似てきたな。

「結び文」では普段女っけのない和馬の屋敷に投げ文があった。子供の頃、寺子屋で一緒だった文という娘、「和馬ちゃん」「おふみちゃん」と呼び合う仲。だが事件解決後には文は姿を消してしまった。

「産み月」で秋山家に2子目、どちらかは表