連載:日常

この厄介な性癖だが・・・(自分のためのメモ)

歎異抄の後半は、親鸞の教えをあやまって受け取っていることを著者である唯円が正していくといった文章である。

このなかに多く出てくる話が、いわば浄土真宗の教えの上で先輩格の信者が、入門したばかりの初心者や誠実に教えを守って念仏しているものを、小馬鹿にしたり、揶揄したり、惑わしたりすることを指摘する文章がじつに多い。

読み書きもできないような人々が熱心に念仏するさまを見て、「お前は、衆生すべてを救うという阿彌陀佛の誓願のふしぎなちからを信じて念仏しているのか、それともナムアミダブツという名号の大きなちからを信じて念仏しているのか。さあどちらだ。」
  歎異