連載:ジョギング

「タスキ」

「二区はAさん、三区はBさん、一区がいないねえ。Cさん、どうだい?」
「いやいや、だめだめ。」

走った後のミーティングに参加した。1月の市の駅伝大会にこのクラブは参加するらしい。驚いた。ほとんどの方が私より年上なのだ。この大会はずっと昔応援に行ったことがあり、先頭は全国的に有名な高校が彗星のごとくに走り過ぎ、そのあとを高校生やら中学生のチーム、消防署などが走っていた。シニアの姿など見た記憶がない。

聞いていると、チームはどうも男子だけで作るらしい。右隣に座っていたこのジョギングクラブの中心的な女性に小さな声で聞いた。

「駅伝て男子だけなんですか?」