都都逸・月色々

野暮が見えるぜ今夜は粋に
         月にむら雲かかるゆえ



肩をふるわせ泣いてはみても
          月に言わせりゃそりゃあ嘘



まこと知らずの真紅の口に
         言葉語らす月の秋



冷た夜風に心をまかせ
       そっと手に取る月見草



その日暮らしの女の月に
         影をからます後ろ風



静かなひとりの夜です・・・

カテゴリ:アート・文化