『ゆうの独りご飯 ~変わり炊き込み~』

ゆうは、いつも変なご飯を考えている。 まあ、切羽詰まって、何でもありの生活の知恵でもある。
 
まだ明るいうちから、炊飯器の前で晩飯準備である。
お米を、普通に研いで、水加減をして、さあ、何入れる?
だしの素の小袋をひとつ、塩もちょっと、めんつゆもちょっと、カット白菜半袋、それから、厚揚げ一つに醤油をかけて、適当にちぎって、炊飯器に仕込む。

これ案外、うまいんだよねって、ゆうは、得意げな顔で言う。
『さあ、出来た』
いつもの独り言だ。 その顔は、うれしそうだ。 食べることが大好きなゆうは、いつでもこんな感じ。
でも、結構いい香り。 うまそうだね。
テー