高橋義夫 の どくろ化粧 鬼悠市風信帖4 

★3.3 シリーズ4作目。今回の舞台は江戸、あの目黒祥天寺に埋葬されている藩主の弟・皓次郎の首が何者かに持ち去られたという。

題材は「撰集抄」の西行が高野山で野ざらしの人骨を集めて反魂の術を行い人を作ろうとしたというもの。

皓次郎の母・観照院を養父である御家人・金杉平左と得体の知れない鬼西行と呼ばれる修験者が暗躍する。

鬼悠市の手先となって動くのは前にも登場した奏者番の下僕・佐藤太兵衛と深川一之橋の半次親分。

今回はおぞましい話でやや話の展開もやや低調。それにしても北之橋の鰻屋の話が何度も登場、このあたりは作者の若かりし頃の東京生活と関係があるの