坂井希久子 の つるつる鮎そうめん 居酒屋ぜんや5

★3.5 シリーズ5作目。

物語は急激な進展をみせる。お妙の父で医者だった佐野秀晴は菱屋の隠居ほかの常連と懇意にしていたことが判明。妙の夫・善助は父の薬を売り歩き、彼らとの連絡役だった。

用心棒の草間重蔵は5年前の打ち壊し事件に絡んでいたとの噂。そしてお妙は思い出した、夫・善助の亡骸に薄桃のメダカが。近江屋は深川木場の材木問屋、ルリオの雛を譲ってくれと只次郎にせまるが、新種のメダカを生み出す養育の趣味をももっていたのだ。

どうやら田沼から定信への移行時期のゴタゴタの陰に起きた事件とつながっていくようだが・・。

注)天明6年(1786年)将軍家治が