高橋義夫 の 雪猫 鬼悠市風信帖5 

★3.3 シリーズ5作目。

今回はまたぞろ藩主の末弟の市之助様というのが登場し、用人の須貝甚兵衛が暗躍する。更には草と呼ばれる幕府の隠密が何代も住みついているらしい。

甘木湊という海船でにぎわう港町や熱浜という海辺の温泉なども登場するが酒田や湯の丘あたりがモデルなのかな。
鶴岡市の周平記念館を訪れたオフ会を懐かしく思い出す。

「地吹雪街道」では山形の地の雪のすごさも。長源寺の雪囲い作業の大変さや、雪橇による深夜の移動などは想像すらできない。

奏者番の庭番・佐藤太兵衛が猫を飼い始めた、というより勝手に住みついた。そうかこちらの地方では猫が雪の上を転