梶よう子 の はしからはしまで みとや・お瑛仕入帖3

★3.3 シリーズ3作目。

最初に兄の長太郎がふぐに当たってしまう。これまでの謎めいた兄の仕入れの話を振り返ってみると、このタイトルにたどり着くまでの設定だったようだ。

今回の全体を貫いているものは、兄の仕入れの足跡をたどる物語。38文というのは現在の価値で千円ぐらいの物なのかな。そろそろ品物を持ち込んでくる業者も現れていいのだが。

どうもこの作者の筆調にキャラが合っていないのか、物語の設定が雑なのと、文章そのものに丁寧さが感じられないのが気になる。

北の八坂同心や元火盗改めのご隠居をあまり頼ってほしくないのだが。安易な物語になりやすい。

カテゴリ:アート・文化