連載:年をとるのも悪くない

「孤独との付き合い方をまた一つ見つけた」

やっと見つけた気がした。

薄暗い室内に展示された絵はどれもこれも皆小さく精緻で、顔を近づけて見た。それができる入場者の数だった。描かれた植物には見覚えがある。見覚えがあると言うただそれだけで、こんなにも心躍るものなのか。


一度行ったことがあった。スカイツリーが見える地域をぶらぶら歩いていたら、それにぶち当たり、たった100円という料金に惹かれて入った。建物は自己主張せず控えめだったが、中は豪華だった。受付が違う。公務員のような地味な娘が3人もいたし、入ってすぐ左手にあるエスカレーターには男性ガードマンが立って居て、二階へどうぞと案内している。右手の