ダイエットが失敗するのはここ、体重が減ると嬉しくてつい気が緩む。
「鉄子さん、痩せたんじゃない?」
公民館の階段を降りながら、市民の森で一緒に走る先輩に言われる。
「えっ、本当ですか?」
「痩せたわよ。お尻の辺りがブカブカじゃん。」
公民館を出ると、もわーっとする。まだ朝の9時頃。
走り出す。暑い。今まで私が走れたのは涼しかったからだ。
胃の辺りに違和感がある。空っぽの感じ。スピードを上げようと思っても体が重い。
何とか往復とも歩かなかったが、次から次に仲間に追い越された。
「疲れ切ってるよ。」
公民館に戻って、いつもは食べるお菓子には手を
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