【歳時記入門】俳句のテキスト

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【歳時記入門】俳句のテキスト 仲夏
明らみて一方暗し梅雨の空
高浜虚子
樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ
日野草城
咲きのぼり梅雨晴るる日の花葵
松本たかし
睡蓮の池まづ梅雨に入りにけり
久保田万太郎
裁ち縫ひの傍に置く子や梅雨の入り
長谷川かな女
梅雨晴れや蜩鳴くと書く日記
正岡子規
葉がくれて見ゆる白さや梅雨の月
原 石鼎
* 梅雨(つゆ)/黴雨/梅の雨/梅霖/青梅雨/荒梅雨
/梅雨じめり/梅雨前線/梅雨時/ついり/五月曇・・・
六月ごろ、ひと月にわたって降りつづく長雨。さみだれ
のこと。ちょうど梅の実の熟れるころなので梅雨ともい
う。梅雨