天野純希 の 覇道の槍

★3.6 京の地を度々支配下に置いた三好3代、その2代・元長の生涯を描く。

阿波の守護代・元長の夢は細川六郎元晴と足利義維を担ぎ、管領細川高国、将軍足利義晴を追って新たな政権を樹立する事。

立ち塞がる越前朝倉の将・朝倉宗滴、同輩の丹波の柳本賢治、そして備前の赤松氏の臣・浦上村宗。堺の地に義維の境幕府を樹立するが最後は主と担いだ元晴にも裏切られ。

阿波の山奥の三好郡に勢力を養った三好氏、近畿地方とは海を隔て条件に恵まれたか、このあたりは細川管領家との関係も含め非常に興味深い。

これまで信長の敵としてしか知らなかったが、三好氏の歴史を知る上でも貴重な