〔六根清浄と智慧の源流〕シュメル神話と十六菊花紋

①前四○○○年代、日本語に似た言語を話すシュメル人がメソポタミア南部に移住してきて、自分たちの先祖が天地を創造したとする最古の神話を創り上げた。当初は、口伝えだった。
その後、楔形文字や青銅器文化を発達させ、ウルク、ウルなどに世界最古の都市国家文明を築く一方、天空の神で頭に角のある太陽神を最高神や都市の守護神として崇めてきた。
我が国における太陽(日)神や牛頭天王に対する信仰は、これに由来するらしい。
当時のメソポタミアでは、シュメル人の建てたウルク第一王朝(前三〇〇〇年代~)、ウル第三王朝(前二十二世紀~)が続き、ウルなどの都市国家に巨大な神殿を建造し