〔六根清浄と智慧の源流〕牛頭天王と熊野権現と山王権現


①牛頭天王が磐座に降り立ったとする伝承は、各地に存在する。豊受大神と天照大神を祀る籠神社奥宮の磐座二座も、熊野権現が天降る神倉神社のゴトビキ岩・水徳の神が降り立つ比叡山系牛尾山山頂の金大巌(こがねのおおいわ)も、牛頭天王が姿を変えて降臨した磐座と見てよかろう。
〔籠神社奥宮の眞名井(まない)神社〕(宮津市)、社殿背後の左右に磐座二座が鎮座して、右側の磐座主座(本宮)祭神は豊受大神、左の磐座西座(西宮)祭神は天照大神の神霊が宿るとされる。
社伝によると、外宮に祀られている豊受大神は、神代には眞名井原に鎮座していたという。その地は、匏宮(よさのみや)、与佐