「大和古寺風物詩」(亀井勝一郎)に思う私の歩み 1、青年の頃の「大和古寺風物誌」の感想

はじめに
1、青年の頃の「大和古寺風物詩」の感想
2、「大和古寺風物詩」の根底に流れる思想
3、共感
4、古寺を巡る旅と自分探し
5、大和しうるわし
6、蛇足(おまけ)

はじめに

仏像の勉強会に出ていた頃、「大和古寺風物詩」が話題になったが、彫刻史として仏像を見ている人たちからは、亀井勝一郎は文学者であり、仏像彫刻の勉強にはならないという意見があった。
それは違う。「大和学」の大家が、たまたま文学者でもあったということだ。
いや、文学者だから、さらに、仏像への深い理解に至っているとみるべきだ。

1、青年の頃の「大和古寺風物詩」の感想

〇70歳にな