連載:日常2

脱炭素のための水素利用? (自分のためのメモ)

先日の新聞報道で、政府は脱炭素を力強く推進すべく水素産業の成長戦略を検討していると報じられた。脱炭素社会への工程表として、現在の水素消費量200万トンを、2050年に水素2000万トンに増やすことを目指すのだという。

正直、にわかには信じられない内容だった。
自分は専門分野が化学で(不勉強の学生であったけれど)、水素の製造法はある程度知っている。現在世界で製造されている水素の90%は、水蒸気改質法というやり方で、化石燃料と水蒸気を高温にて反応させて、水素と一酸化炭素を生成する。さらに一酸化炭素と水蒸気を高温にて反応させて、水素と二酸化炭素を生成する。