連載:妄想爺やの春夏秋冬

侍の ごとき最期や 花吹雪

桜の散りようは、美しくもあり、悲しくもある

日本人の美意識の根底にある風景の1つだと思う

江戸時代の書に『葉隠』がある

君主への君子のあり方を説いた、侍、武士道の指南書だ

その中の有名な言葉に、武士道というは、死ぬことと見つけたりがある

主君への忠誠は、命を賭したものというもの

まあ、今の世には、過ぎる忠誠心であり、受け入れ難いほどの心がけだと思う

もちろん僕も、自由や平等を大切に思う者だ

だが、現代とは異なる武家社会に於いて、葉隠に説かれる忠誠が尊ばれたことに理解はできる

現代でも、人々が命をかけるものもあるはずだ

例えば、芸術