連載:妄想爺やの春夏秋冬

桜咲く 一目(ひとめ)千本 吉野かな

一望すれば千本の桜が見えるという、一目(ひとめ)千本の桜の名所中の名所だ

吉野山には3万本あまりの桜があるという

山の下あたり、中あたり、上あたり、奥あたりも、下千本、中千本、上千本、奥千本と言われ、桜をひと目で千本あまり見ることができるという

その地に立てば、桜の息吹にまとわれそうだ

山の高低差があるため、桜の開花は、山の下から、中、上、奥へと逆ドミノ倒しのように広がるそうだ

まあ、もう今年はすでに、満開の花盛りは過ぎている

されど、その壮大な桜の森の山は、見た者の脳裏に生涯にわたり咲き続けるに違いない

まさに、異空間、アメージングワール