連載:妄想爺やの春夏秋冬

外堀に 兵糧攻めや 花筏(はないかだ)

城の外堀に、桜並木から散った桜が落ちて、水面にその花びらが筏(いかだ)のようにくっついて浮いている

たくさんのその花筏が城の外堀を埋め尽くす

戦国の世に、城攻めの軍勢が城を取囲み、城主に落城を迫るかの兵糧攻めのごとき光景だ

桜並木がある城は多いように思う

本丸の背に広がる青空に、桜の花は映える

拙句1句

外堀に
兵糧攻めや
花筏

妄想爺やの春夏秋冬82

カテゴリ:アート・文化