岩室忍 の 信長の軍師 巻の二 風雲編

★3.3 この巻は天文14年(1545年)利政の正妻・小見の方と11歳の娘・帰蝶が崇福寺に詣でるところから。薙刀の帰蝶と対した沢彦は才色兼備の帰蝶こそ駿、相、甲の3国同盟に対抗する切り札だと確信する。この時、吉法師は12歳。

この巻の興味は吉法師が鉄砲に異常な興味を示し、新たな戦法として密かに鉄砲隊と3間槍隊を編成しその訓練に明け暮れすること。

最後は、桶狭間の戦いで織田軍勝利に終わる。面白いのは沢彦が義元の軍編成と進軍路を読み切っていたとすること。そしてそれを知るのは信長ただ1人。活躍するのは陰の集団、弾正忠家には勘八を中心に200人もの陣容を誇る