かすみ草の旅路

涙と共に
遠い昔に捨てられたカナリヤは
満たされぬまま
一人死出の旅路の夢枕に就く
そこは風に揺れる
かすみ草一面のお花畑
白い花びらの優しさに囲まれて
カナリヤは
一人朽ち果てて逝く
風のそよぎと
アズナブールの歌に包まれながら

さようなら
愛していたよ
心から
そう呟きながら
目を閉じる
白いかすみ草に
つつまれて


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久しぶりの詩を上梓します。 
以前に書いた「カナリヤ」の続編です。
相応しい写真がありませんでした。こめんなさい!
カナリヤも、もう終わりかな?

カテゴリ:アート・文化