柏井壽 の 京都四条 月岡サヨの小鍋茶屋

★3.3「鴨川食堂」の作者。
時は幕末、京の四条にある小さな寺・清壽庵の境内で鍋茶屋を営むサヨの料理物語5つの連作。昼はおにぎりを売り、夜は1組の客だけを料理でもてなす。1人500文の定額料金だ。

近江の旅籠で生まれた料理好きの娘・サヨは京に奉公に出た。日體寺の門前でサヨの前に妙見菩薩が現れたことで運命が変わる。京では洛陽十二支妙見めぐりが盛んで、12の干支にちなむ妙見堂が定められている。巳(へび)年生まれのサヨは日體寺なのである。

客の求めに応じた食材の鍋料理で、客の干支にちなむ妙見さんに詣でると料理のヒントをもらえるという趣向。もう一つの趣向は幕