さつま読売文芸 俳句 10月12日(火)
祝福の秋雨光る結びの日 鹿児島 白坂 大智
(評)季語は「秋雨」。この句の主題を解くのに「祝福」と
「結びの日」に着目した。殊に「結びの日」は、「結びの神(縁結びの神)」という熟語から、「結婚日」を意味すると見た。静かな言い回しだが、喜びあふれた祝婚歌。初投句ながら、その若さと才知と将来性に期待がかかる。
賑はひの日々は遙かに添水(そうず)鳴る
薩摩川内 石堂 絹子
黄ばむ穂に頃や良かれと落とす水 霧島 内村としお
カーテンを引き残しをく良夜かな 薩摩川内 大平