月夜都都逸

語る月夜に独りの酒を
       注いで酔うのも粋な時



宵の迷いの道ひとすじに
        心添えても月は泣く



月もススキも夜風の中じゃ
         言えぬ言の葉散らすだけ



砂漠さまよい行き着く先に
         月の落とした花ひとつ



あふれ涙のグラスを置いて
         酔ったふりする十三夜



曇り空ですけど・・・

カテゴリ:アート・文化