千載一遇の命

(読売新聞社編「生老病死の旅路」・・慶大名誉教授・渡辺格「千載一遇の生を満喫」より)

生まれつき虚弱体質だった私(渡辺格)は、50代になるまで死ぬ事に怯え生きてきた。だから子供時代から、「死や人生の意味」の答えを求め続け、大学ではDNAやウィルスの研究に進み、物質面から「生命」を見てきた。そして同時に、宇宙や(その中で人類が創り上げた)文明のあり方にも目を注いできた。

宇宙はビッグバンで誕生し、その巨大なエネルギーに依り「物質」が作られ、この地球上に(人類を含め)生命が生まれた。特に人類はその活発な精神活動で文明、文化を創り上げ現在に至っている。宇宙