冬の月円かどこまでも正面 佐土井智津子
冬の月だんだん膨れ満月へ アロマ
冬の月古都幻想の朱雀門 福西礼子
振り仰ぐ電光ニュース冬の月 稲見寛子
あおによし奈良には今日も冬の月 常田創
糸車紡ぐ窓辺の冬の月 田巻和子
冬の月昨日より幾分膨れ アロマ
冬の月背にカクテルはギムレット 高田令子
をちこちの路地にまた出る冬の月 荒木甫
白神の稜線著き冬の月 阿部月山子
乱世や赤く大きく冬の月 内海良太
立冬の月やひそかに吾を訪ふ 上野紫泉
ふかふかのファー着て見上