藤井邦夫 の 雨宿り 新・秋山久蔵御用控(十三)

★3.3 新シリーズ13作目。
4話とも罪を犯した者や、関わった者の最後の始末の付け方が切ない。

「忠義者」では、家臣をむやみと手討ちにする旗本の家臣が、妻も亡くして元の主君に刀を向けて命を落とす。

「人斬り」では、人の殺しを請け負う始末屋の浪人が、久蔵を父親の仇と狙ってくるが、母親は息子を討ってくれと頼み己は尼となる。

「雨宿り」では、盗賊の女頭目は手下に命を奪われてしまうが、雨宿りで庇ってくれた久蔵の息子大助に「さよなら」の文を残していた。

「隅田川」では、体で子の薬を得た妻女が自裁すると、旧友と恨みの男を取り替え殺害するが、久蔵に斬られた後