主婦の座を解かれて秋の雲にのる 金井暎子
主婦の手提にキャベツと雑誌湿りあふ 津田清子
主婦として梅雨明を待ち佗びてをり 山田弘子 螢川
一斉に団地の主婦の草を刈る 武田光子
主婦業は家事と育児に追われつつ アロマ
主婦の夏指が氷にくっついて 池田澄子
主婦の座を解かれて秋の雲にのる 金井暎子
室咲きや午前十時は主婦の刻 石川文子
冬すみれ往きは日が透く主婦の籠 友岡子郷 遠方
寒卵主婦健康な頬を持ち 千原草之
寒雀短き主婦の午後終る 梅田実三郎
山茶花や木登り上手今は主婦 堀部映